カナダに43歳新首相が誕生 対IS空爆撤退など外交政策はどうなる?
またアメリカが同盟国と進めているJSFプログラム(統合打撃戦闘機計画)の主力機として、カナダ政府は65機のF35戦闘機の購入計画が進められていましたが、トルドー政権は計画そのものを白紙に戻すと見られています。1機あたりのコストがあまりに高いため、カナダ軍の次世代機はトルドー政権下でコンペによって選ばれることになります。 CBC(カナダ放送協会)の報道によると、65機のF35戦闘機の購入とメンテナンスで、今後30年で3兆円近いコストがかかるとみられます。1機あたりの価格も100億円を超え、複数のメディアは一機当たりのコストが半分程度となる別のアメリカ製戦闘機やスウェーデン製戦闘機が採用されるのではないかと伝えています。カナダ政府はすでにJSFプログラムの開発費用に150億円以上を投じていますが、これまでの投資をあきらめてまでもコスト高が問題となっているプログラムからの離脱に踏み切る新政権の動きは、今後他の同盟国に少なからず影響を与えるかもしれません。 (ジャーナリスト・仲野博文)