【ABC特集】最も悩ましいのは「私が死んだ時」 50人に1人が「ひきこもり」の日本 ひきこもりの子どもを抱える親に聞いたその実態
研究者「今後ますますひきこもりの数は増え 孤独死の問題も出てくる」
ひきこもり問題の研究や支援活動を続ける大阪経済大学の髙井逸史教授は、ひきこもりは原因や症状が多岐に渡り調査がまだまだ追いついていないといいます。 一方でこの問題を放置すると深刻な社会問題につながると指摘します。 (大阪経済大学・髙井逸史教授) 「小学校中学校の不登校の数も10年連続増えてますし、今後ますますひきこもっていく方の数っていうのは増えていくだろうとは予想できます。親が先亡くなっていきますから、孤独死とか、そういった問題も出てくるかなと思います」 内閣府の抽出調査ではひきこもりの割合は、15歳~39歳の若い層では1.57%(2015年度)から2.05%(2022年度)に増加。40歳~64歳の層でも1.45%(2018年度)から2.02%(2022年度)に増加しています。 ひきこもりの数が増加するなか、髙井教授は当事者はもちろん、保護者のケアがより大切になると訴えます。 (大阪経済大学・髙井逸史教授) 「ひきこもり問題では当事者がフォーカスされがちですが、保護者、特に母親への負担が大きいので、しっかりケアされるべきです。保護者にもしっかり辛さとかしんどさとかを聞いていくような社会になってほしいと思います」 ■後編 「中学2年の2学期からひきこもりに・・・」 50人に1人が「ひきこもり」の日本 当事者に聞いた「なぜそうなったのか?どうやって抜け出したのか?」 に続く
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