胃腸の不調の原因、炎症を緩和する5つの方法
※この記事は、海外のサイト『グッド・ハウスキーピング』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 お腹が張ったり、お通じが悪くてトイレにこもる時間が長くなると、「お腹の調子が悪いから」と言って便秘薬や胃腸薬を飲み、早く治るよう願う人は多い。けれど、人の腸は消化の具合やジーンズのボタンの締まり具合だけに関わるものではなく、実際複雑で手のかかるもの。正しく扱えば体全体にいい影響が見られるけれど、少し扱い方を間違うと、胸焼けや下痢といった胃腸に留まらない問題を引き起こす可能性がある。 胃腸とは、胃、大腸、小腸を含めた消化管全体を指す略称で、免疫や脳の反応など、身体機能に幅広く影響を与える細菌やそのほかの微生物を含んでいる。そして腸内細菌の組み合わせに異常があると、時間が経つにつれて炎症が起きることがある。「腸に炎症が起こると、とにかく具合が悪くなります」と話すのは、カリフォルニア州サンタモニカの「プロビデンス・セントジョンズ・ヘルスセンター」の消化器科医であるルドルフ・ベッドフォード医学博士。「胃腸の炎症により、吐き気や不快な腹痛が起こることもあります」とも。また腸の炎症は、セリアック病や炎症性腸疾患のような基礎疾患の予兆である可能性があると博士は指摘する。(これについては後ほど詳しく説明。)
胃腸の具合が良くない気がしたら、まずは悩んでいるのが自分だけではないことを知っておこう。「炎症を患う患者は増えています。研究によると、その割合は世界中で上昇しているようです」と、オハイオ州「クリーブランド・クリニック」で栄養士を務めるアレクシス・スーパンさんは語る。 とはいえ、胃腸のトラブルは避けられないものではない。すでに炎症のサインがある場合でも、症状を抑えるためにできることはいろいろある。ここで紹介する5つの方法は、胃腸のコンディションを整えるだけでなく、そもそも炎症が大きな問題に発展することを防ぐのに役立つ。