祖母が「もったいないから」と1週間に1回しか入浴しません…衛生的にもせめて週2回は入ってほしいのですが、水道光熱費はどれくらい違いますか?
入浴をすることで、清潔を保つだけでなく、温浴によるリラックス効果を得られます。 しかし水道光熱費がもったいないので、浴槽にはお湯を張らず、シャワーを浴びるだけの方もいるでしょう。また、入浴自体の回数を減らそうと考える方もいるかもしれません。 本記事では、入浴の回数を減らした場合にどのくらい水道光熱費が変わるのかを解説します。また、入浴をシャワーで済ませた場合の費用についても計算し、比較します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
お風呂1回あたりの水道光熱費
お風呂に入るためには、多くの場合水道代とガス料金がかかります。今回は、湯船にお湯をためる場合と、シャワーのみの場合でどのくらい水道光熱費がかかるか検証します。 ■湯船にお湯をためる際のコスト 以下のような条件で、入る回数によってかかる費用について計算します。 ・浴槽に230リットルのお湯をためる ・東京都在住 ・従来型のガス給湯器を使用 まず、1回のお風呂にかかる水道代を求めます。 東京都水道局によると、水道代は1リットルあたり0.24円とのことです。そのため、230リットル水をためた場合にかかる費用は約55円です。 次に、ガス代を計算します。ガス料金は以下のような計算式で求められます。 ・上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス基準単位料金(円/立方メートル) お湯の温度を20度から40度へ上げ、熱効率や発熱量はガス給湯器の基準に応じます。ガス代単価を160.02円とすると、湯船にお湯をためる際のガス代は約86円です。 以上より、1回入浴する場合には、水道代約55円+ガス代約86円の約141円がかかることが分かります。 ■シャワーのみにかかるコスト 次はシャワーにかかる費用を計算してみましょう。その場合にかかる費用を計算します。 東京都水道局によれば、3分間シャワーを流しっぱなしにした場合の使用料は36リットルです。そのため、もし15分間使用した場合には、180リットルになります。水道代にすると、約43円です。 ガス代を前項と同様の計算式で算出した場合、約67円です。水道代とガス代を合わせると、シャワーのみの入浴で約110円かかります。湯船に入るよりも1回あたり30円ほど安くなるため、シャワーのみで済ませることで生活費を節約できるでしょう。