無言館の共同館主に内田也哉子が就任。次世代への継承と美術館事業の新たな展開を目指す
長野県上田市の戦没画学生慰霊美術館 無言館(以下、無言館)の共同館主に、文筆家・内田也哉子が6月1日付で就任した。もうひとりの共同館主は1997年に同館を設立した窪島誠一郎。 無言館は、窪島による私設美術館「信濃デッサン館」の分館として97年に誕生。自らも出兵経験があり、昨年6月に逝去した画家・野見山暁治とともに日中戦争および太平洋戦争で戦死した画学生たちの作品や遺品の収集を行い、その資料を収蔵・展示している。 共同館主となった内田は、同館の設立経緯を次世代に向けて継承し、新たな展開の実現するため、2019年より無言館や窪島との対話などを行ってきた。開館27周年を迎える今年より、美術館事業のさらなる発展に向けて、立命館大学などを運営する学校法人立命館と連携強化を図るものとなるという。