松山英樹の「マッスルバック」は僕らも扱えるって本当? 歴代アイアンを中古で検索
勝利が遠かった2018年は「スリクソン Z965」(2016年)を使用していた。「Z945」に比べヘッドサイズも大きくなりミスヒットにも若干強い。「ツアー V.T. ソール」も進化し、扱いやすさがさらに向上。価格も6本セットで3万円台とお求めやすく、状態の良いものも多い。やはり、入門用のマッスルバックとしてオススメできる。ハーフキャビティ「Z765」、キャビティ「Z565」も6本セットで3万円台から見つかる。
「Zフォージド」で念願のマスターズ制覇を果たした
2021年のメジャー「マスターズ」、そして同年の「ZOZOチャンピオンシップ」、さらに2022年の「ソニーオープンinハワイ」では、「スリクソン Z-フォージド」(2019年)を握った。中古市場でも在庫は潤沢。装着シャフトの選択肢も多い。5万円台前半から見つけることができる。 松山が愛用するスリクソンアイアンの美しい形状や仕上げの良さからは、遠藤製作所のクオリティの高さがうかがえる。現在も人気の「ZX5」、「ZX7」(2020年)、「ZX5 MkII」「ZX7 MkII」(2022年)の大ヒットもうなずけるのだ。
今週「ZOZOチャンピオンシップ」で使用しているアイアンは?
2023年春に「スリクソン Z-フォージドII」(2023年)の使用を開始。「Zフォージド」シリーズはまさに松山のために開発されているように見え、スイッチもスムーズ。「ジェネシス招待」と「フェデックスセントジュード選手権」で優勝、「パリ五輪」銅メダルもこのアイアンでつかみ取った。前作「Z-フォージド」よりもヘッドサイズはわずかに小さくなったが、グースは増えた。こちらも打ちやすさは健在だ。6本セットで相場は8万円台となっている。 松山が使うマッスルバックアイアンは一見難しそうだが、一般アマでも使いこなせそうな雰囲気がある。素材も一貫してS20Cという柔らかい軟鉄が使用されており、心地よい打感が楽しめる。決して「気分だけヒデキ」になるのではなく、練習を重ねてアイアンの名手になろう。(文・田島基晴)