「アンブロ」創業100周年のアーカイブ展をロンドンで開催 オアシスからヴァージルまで独断と偏見で選んだ9着の逸話
「アンブロ」×「ポール・スミス スポーツ」コラボジャケット(2002年)
スポーツブランドとファッションブランドの協業はいくつもあるが、フットボールをベースとしたコラボは「アンブロ」がパイオニアであり、2002年FIFAワールドカップ・日韓大会に合わせて、英国を代表する「ポール・スミス(PAUL SMITH)」のスポーツラインとタッグを組んだ。1966年にイングランド代表がW杯で初優勝した際に着用していたジャケット“ラムゼージャケット”を、リバーシブル仕様にアレンジしたアイテムをはじめ、ユニホームやポロシャツ、スーツケース、ボールなどを制作。そして、「ポール・スミス」とのコラボは、「アンブロ」にとって初めてのファッションブランドとのチームアップでもあり、以降は精力的にコラボレーションするようになっていった。
「アンブロ バイ キム・ジョーンズ」ジップアップフーディー(2006年)
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」のメンズを歴任し、現在は「フェンディ(FENDI)」のウィメンズを率いるなど、輝かしい実績を持つのがキム・ジョーンズ(Kim Jones)だ。英国生まれの彼は、2003年に自身の名前を冠した「キム・ジョーンズ」(07年に終了)を立ち上げると、翌04年に「アンブロ」のデザイナーに抜擢され、8年間にわたり「アンブロ バイ キム・ジョーンズ」を手掛けていた。「アンブロ バイ キム・ジョーンズ」は、スポーツとハイファッションにストリートのエッセンスを加えた草分け的存在で、06年FIFAワールドカップ・ドイツ大会の際にはイングランドの伝統的な花の紋“テューダーローズ”にフィーチャーしたコレクションを披露。また、“ダブル・ダイヤモンド”に着想したトランプを制作していたこともある。
マンチェスター・シティFC 2011/12シーズン ユニホーム(2011年)