ウインターミーティング開幕 目玉はロッテ・佐々木朗希 米スポーツサイト「ザ・ベスト・ピッチャー」
【ダラス(米テキサス州)8日(日本時間9日)=山田結軌、竹濱江利子通信員】米大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが9日(同10日)に開幕する。プロ野球ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す佐々木朗希投手(23)が、目玉の一人として注目される。移籍市場が活性化する中、ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっていたフアン・ソト外野手(26)とメッツが15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)で契約に合意したと複数の米メディアが伝えた。 米大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会するウインターミーティングが、米テキサス州ダラスで9日から4日間の日程で開催される。8日は関係者が続々と会場入り。FA選手トップ50をランク付けした米ヤフースポーツ(電子版)は、メジャー移籍を目指す佐々木を「ザ・ベスト・ピッチャー」と表現した。 「『価値』の視点で見た場合、佐々木は(ランク1位の)ソトを上回る。彼は本来の価値ではなく、大金を必要としない契約ができるからだ」 例年、移籍市場はウインターミーティングの会期中に活発化する。日本選手では佐々木が1位のソトに次ぐ2位にランクインし、巨人から海外FA権を行使した菅野が44位に入った。 佐々木はドラフト対象外の25歳未満の外国人選手はマイナー契約しか結べない「25歳ルール」が適用され、15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)で契約に合意したソトのようなマネーゲームにはならない。同記事は「佐々木のFAはソトと同様にこの冬一番の最も重要なストーリーライン(筋書き)となる」と注目度の高さを表した。 佐々木は日本時間10日にも契約可能選手として米球界に公示され、45日間の交渉期間がスタートする。獲得に使える国際プール金がリセットされ、新たな契約期間が始まる来年1月15日以降に合意するとみられている。移籍先にはドジャースやパドレスなどが挙げられており、全30球団が参戦する可能性も。ウインターミーティング中には代理人を務めるワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(54)が取材対応する見込み。佐々木は10日にも渡米するとみられ、争奪戦のゴングがいよいよ鳴る。