将棋・羽生九段が歴代最多1434勝で会見(全文2完)対局中、記録は意識しなかった
将棋の羽生善治九段は4日、第60期王位戦の挑戦者決定リーグプレーオフで永瀬拓矢叡王と対局し、勝利を収めた。これで公式戦通算1434勝となり、単独での歴代最多勝記録を塗り替えた。対局後、羽生九段は記者会見を行った。 【動画】将棋・羽生九段が歴代最多1434勝で記者会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「将棋・羽生九段が歴代最多1434勝で記者会見」に対応しております。 ◇ ◇
将棋の本質はまだ見えないのか
テレビ朝日:テレビ朝日です。おめでとうございます。おととし永世七冠を達成されたとき、将棋の本質はまだ見えていないとおっしゃっていました。今日、最多勝利を収められて、何かそこに変化というのはありましたでしょうか。 羽生:これはここ1年ぐらいの実感なんですけど、もともと将棋はとても難しいものであることは変わりないんですが、非常に難易度の高い局面とか状況を迎えてるっていうことがすごく多くて、それが、そのままイコール強くなったってことではないんですけど、間違いやすい局面に出合うことが多くなってるっていうことは、ちょっとここ1年ぐらいの1つの大きな流れとしてはあるのかなとは思ってます。 テレビ朝日:その上で今、羽生さんが考えていらっしゃる将棋の本質というものは、どういったところにあるんでしょうか。 羽生:やっぱりいろいろな可能性があるっていうところもありますし、あとはなかなか手段を尽くせば簡単には終わらないっていう、そういう側面も結構あるんじゃないかなっていうふうにも思っています。 テレビ朝日:ありがとうございました。 司会:では次に質問のある方、先ほど手をあげていただいた前の方、青いシャツの方。
ここまで勝ち数を積み重ねられた要因は?
NHK:NHKの【イワタ 00:11:08】と申します。おめでとうございます。ここまで勝ち数を積み重ねられてきた要因というのは、ご自身でどういったところにあると思いますか。 羽生:もちろんもう30年以上やっているので、全ての対局を覚えてるということではなくて、負けるときとかも結構やっぱりあるので、反省っていうんでしょうかね、修正とか反省はしないといけないとは思ってるんですけど、ある程度、終わったところからはきれいさっぱり忘れて次に臨んでいくっていうことは、長く続けていく上では大切なことなのかなとは思ってます。 NHK:ありがとうございます。 司会:では質問、先ほどから手をあげていただいてる1つ前の方。