将棋・羽生九段が歴代最多1434勝で会見(全文2完)対局中、記録は意識しなかった
今日の対局中の心境は?
朝日新聞:すいません、ちょっと戻ってきましたけど、朝日新聞の村瀬ですけれども、ちょっと話の順番も少し逆行かもしれませんけれども、今日の対局中は1勝するまで、やはり朝から始まって夜までの対局ということでしたけれども、対局中の心境とか、あるいはこの勝利で新記録なんだということが頭に浮かんだのかとか、それとも集中されていたのかとか、どのような気持ちでこの1勝を勝ち取ったんでしょうか。 羽生:中盤の途中のところで攻められる展開になって、ここで何かうまい手があったらまずいっていう局面があったんで、そこでなんとかバランスが取ることができたので、そこから先はもういろいろあり過ぎて、ずっと際どいと思いながら指していた、無我夢中で指していたっていう感じです。 朝日新聞:そうすると記録うんぬんということは、あまり意識はされていなかった? 羽生:今日の対局はそうですね、まったくと言っていいぐらい、それは考えなかったですね。 朝日新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:では以上にて、記者会見を終わりたいと思います。羽生先生、ありがとうございました。 羽生:どうもありがとうございました。 (完)【書き起こし】将棋・羽生九段が歴代最多1434勝で会見