2024年F1第17戦、ついにタイトル争いでマクラーレンがレッドブルを逆転か【アゼルバイジャンGP プレビュー】
トップグループ4強の実力は急接近、中でも優勝候補の筆頭はマクラーレンか
ではアゼルバイジャンGPはどんなレースになるかだが、今シーズンの最近6戦を見ると、メルセデスが3勝、マクラーレンが2勝、フェラーリ1勝と、勢力図は従来から一変。王者レッドブルが勝てなくなっているばかりか、前戦イタリアGPではレッドブルはトップグループの最下位というような状況だった。 前戦イタリアGPから2週間のインターバルでこの状況が大きく変わるとは考えにくく、このところのレースの流れを見る限りでは、優勝候補の筆頭はやはりマクラーレン。それをメルセデスとフェラーリが追うという展開だろう。ただし、いまもっとも速いのは間違いなくマクラーレンと言われる中、そのマクラーレンもなかなかすっきり勝てていない。 コンストラクターズランキングを見ると、レッドブルとマクラーレンのポイント差は、第16戦終了時点であっという間に8点まで縮まり、アゼルバイジャンGPでついに逆転となりそうな雰囲気だ。 一方、ドライバーズ選手権でのマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスのポイント差はまだ62点もあり、すぐには逆転という状況ではないが、このままいけばシーズン終盤に大きな盛り上がりを見せることになるだろう。まだマクラーレンはノリスを優先するチームオーダーを出していないが、もしピアストリがサポート役に回ることになれば、マクラーレンの勝利数は伸び、フェルスタッペンとノリスの差は一気に差が詰まるかもしれない。 コースとの相性を見てみると、このコースを得意としているのはセルジオ・ペレス。ここで2回以上優勝した唯一のドライバーで、2021年と2023年に優勝し、2023年はスプリントでも優勝している。ペレスは7回のF1優勝のうち6回はストリートサーキットで挙げている。 予選の結果を見れば、フェラーリのシャルル・ルクレールにとっても得意のコースと言えるだろう。ルクレールは2021年から2023年まで3年連続でポールポジションを獲得しており、2023年はスプリントシュートアウトでも最速をマークした。今年こそポールポジションから勝利を挙げたいところだろう。