連覇の青学大、盤石の山が世代交代で3連覇へ課題残す 駒大は下級生で復路Vが自信に “山の名探偵”残る早大に古豪復活の予感【26年箱根駅伝展望】
「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町) 往路連覇を飾った青学大は復路は1度も首位を譲ることなく、10時間41分20秒の大会新記録で2年連続8度目の総合優勝を飾った。2位は復路優勝で意地をみせた駒大、3位には3冠を狙った国学院大が入った。 【写真】顔が笑ってる!青学大アンカーの小河原ゴールを待ちポーズを決める原監督と選手たち 終わってみれば、前評判の“3強”がきっちり上位3位までを占めた。青学大は誤算があった中でも総合力で一枚上の力を示した。ただ、来季は今回優勝を決定づけたといっていい5区若林宏樹(4年)と、6区野村昭夢(4年)の2年連続の山コンビが卒業。太田蒼生(4年)、鶴川正也(4年)の主力も抜けるだけに、3連覇へは不安要素も残す。 駒大は7区で復活の区間新をマークした“怪物”佐藤圭汰(3年)を中心に復路優勝の5人が全員残る。往路では1年生の谷中晴(1年)、桑田駿介(1年)が区間一桁で走り来年に繋げた。3年ぶりの王座奪還への期待は高い。 今季学生駅伝2冠の国学院大は平林清澄(4年)、山本歩夢(4年)の主力が卒業。穴埋めができるか。往路3位で、総合4位と奮闘した早大は、5区区間2位で走った“山の名探偵”工藤慎作(2年)があと2年走れる。3区で区間3位だった山口峻平(1年)の成長も見込め、高校駅伝の花の1区で区間賞を獲得した鈴木琉胤ら期待のルーキーも入学予定で、古豪復活の雰囲気が漂う。 往路優勝まであと一歩まで迫った中大は、1区区間賞の吉居駿恭(3年)、3区区間賞の本間颯(2年)らが残り、底上げなら優勝争いに食い込む力はある。