公明・石井代表が辞任を正式表明 衆院選惨敗 国会までに新体制
公明党の石井啓一代表は31日、衆院選での自身の落選や議席の大幅減の責任を取り代表を辞任すると、党会合で正式に表明した。石井氏は15年間代表を務めた山口那津男氏の後継として9月28日に就任したばかり。公明は後任の代表を11月9日に選出する。 石井氏は10月27日投開票の衆院選に比例代表北関東ブロックから埼玉14区に転出する形で立候補したが、国民民主党候補に敗退。比例との重複立候補をしておらず落選した。公明は今回、小選挙区で4勝7敗。比例代表でも過去最少の596万票にとどまり、公示前の32議席から8減の24議席という結果に終わった。 石井氏は党会合で「非常に厳しい選挙結果となった。これは全て代表である私の責任だ」と辞意を表明。「党代表は国会論戦を通じて党の考え方をしっかりと表明する役割がある。党の代表は国会議員が務めるべきだ」と語った。党会合では、西田実仁幹事長も辞任の意向を示したが、石井氏が「党再建の職責を果たしてもらう必要がある」と慰留し、続投が了承された。 公明は11月11日に召集が予定される特別国会までに、後継代表を含む新体制の構築を急ぎたい考え。7日の中央幹事会で新代表を内定させ、9日に東京都内で臨時党大会を開き新執行部を発足させる方針。新代表には、斉藤鉄夫国土交通相や岡本三成政調会長、竹谷とし子副代表らが浮上している。【野間口陽】