【シンガポール】SBIと日系企業、暗号資産事業で提携
インターネット金融大手SBIホールディングス(東京都港区)は、ゲームに特化したブロックチェーン(分散型台帳)プロジェクトを展開するシンガポールの日系企業オアシス(Oasys)と戦略的業務提携を結んだ。同社の暗号資産(仮想通貨)「OASトークン」の流動性向上やエコシステム強化に共同で取り組む。 オアシスは2022年設立。「ブロックチェーン・フォー・ゲームス」をコンセプトに掲げ、独自のゲーム特化型ブロックチェーンを開発・運用している。 OASトークンは同社のブロックチェーン上に構築され、頻繁に取引が行われるゲーム用に特化している。高速な処理速度やガス代(手数料)の無料化、少ない消費電力を特徴とする。 国内外の主要ゲーム会社や大手通信会社がオアシスのブロックチェーンプロジェクトに参画しており、次世代インターネット「ウェブ3.0」の社会実装を支えるネットワークとして期待されている。今後は連携する国内外の大手ゲーム会社がブロックチェーンゲームを相次いで発表する予定だ。 SBIは今回の提携を機に、こうしたゲームコンテンツの成功を後押しするためOASトークンのさらなる流動性、認知度向上を支援する。共同キャンペーンやセミナーの開催も予定している。 オアシスは昨年、SBIグループで暗号資産交換業を運営するSBI VCトレードと業務提携するなど同グループと協業を進めてきた。今後はSBI VCトレードの電子財布(ウォレット)「SBIウェブ3ウォレット」にオアシスのブロックチェーンを追加したり、ゲームトークンを上場させたりすることを検討している。