大阪ダブル選、維新の2氏が当確 吉村氏「改めて身の引き締まる思い」 横山氏「難しい舵取りは覚悟」
大阪府知事・市長選の「ダブル選」は9日投開票され、府知事選は現職の吉村洋文氏(47)が、市長選では新人の元府議、横山英幸氏(41)が当選確実となった。 【動画】大阪ダブル選 現職・吉村氏ら維新陣営の様子(2023年4月9日)
大阪市内のホテルに設置された大阪維新の会の開票センターでは、同日午後8時に設置されていたテレビなどで「当確」の一報が流れると、関係者から歓声があがった。
選挙戦では、維新が2011年以降、大阪府知事、大阪市長のポストで、行政運営の成果を強調してきた。 会見で吉村氏は「今回は非常に厳しい選挙戦だと思って入りました。そんな中で多くの府民市民のみなさんに『維新がんばれよ』という大きな声もいただき励みになりました。今回選挙の当選を果たすことができ、改めて身の引き締まる思いです。より強い責任を果たしていく、大阪を成長させていく、大阪府、大阪市一体で成長戦略を実行する。府民のみなさんと約束したことを必ず実行する。そういう強い思いをもって次の任期4年、粉骨砕身頑張っていきたいと思います」と述べた。
横山氏は「大阪市民のみなさまに心から感謝申し上げます。2週間にわたり大阪市長選に臨んで初めての大型選挙でわからないことが多かったですが、周りのメンバーに支えていただいて、多くの大阪市民の方に支えていただいて2週間の選挙戦を終えることができました」と述べた。 また「府市一体の成長戦略と大阪維新の会がやってきた財政改革の必要性、それをもとにした教育無償化を訴えてきて多くのみなさんからご支援いただいたと大変ありがたく思っております。松井(一郎)前市長ご勇退の後の市政運営となり、難しい舵取りとなるというのは覚悟しておりますが、全力で市政運営にあたっていきたいと思います」と決意を述べていた。
報道陣からは「(前日の会見で)吉村さんは、これから2人が当選すれば維新の第2ステージとおっしゃっていましたが、これまでとの違いが出るとしたらどういうところか」という質問があった。 それに対し、吉村氏は「私自身は大阪市長を1期やって、大阪府知事は2期目になりますので、僕自身の方向性が大きく変わるというのもないですし、やり方が変わるというのもないと思っています」と答えた。