大阪ダブル選、維新の2氏が当確 松井氏「謙虚な心で市政運営」吉村氏「都構想再挑戦に踏み出す」
大阪ダブル選、維新の2氏が当確 松井氏「謙虚な心で市政運営」吉村氏「都構想再挑戦に踏み出す」
大阪府知事・市長選の「ダブル選」は7日投開票され、府知事選は前大阪市長の吉村洋文氏(43)が、市長選では前府知事の松井一郎氏(55)が当選確実となった。 【中継録画】大阪ダブル選 松井・吉村氏陣営の様子(二人の会見は37分ごろから)
同日午後8時にテレビなどで当確の報が流れた約30分後、松井、吉村両氏は大阪市内の事務所で会見を開いた。 松井氏は冒頭、「大勢のみなさんからご支援をいただいて、大阪市長に就任をさせていただく。これまで府市一体で大阪の成長、経済のパイを大きくしていくために二重行政なく、一体で取り組んできた。結果に対して大勢のみなさんが府市一体で住みやすい都市、街にするようにご判断いただいた。謙虚な心で市政運営にあたっていきたい」と述べた。 続いて吉村氏は「厳しい選挙戦だったが、組織票もない中で、多くの府民のみなさんにご支援をいただき当選することができた。これまで松井さんと一緒に府市一体を進めてきた、これを続けていけという意思、大阪都構想を掲げてやってきた。再挑戦に向けて踏み出していきたい。これから知事として、大阪の成長を目指していきたい」と語った。
今後の都構想議論の進め方については、松井氏が「(都構想に)反対する声があったのも事実。選挙戦の中で、市民の皆さんにまだまだ中身について、ご理解いただいていないという声も多かった。丁寧な議論の上で、最終的に住民のみなさんに判断いただきたい」と語った。 さらに「(議会や法定協などで)反対されてきた会派とも真正面から向き合って議論したい。ただ議論を妨害することだけはやめていただきたい。今回は都構想が争点ということで戦ったので、この民意を大事にしていただきたい」と呼びかけた。 吉村氏は、都構想と大都市戦略を絡めて持論を展開。「大阪都構想は、大阪だけじゃなくて、全国の地方自治・地方分権のあり方に影響を与えると思っている。どうやったら都市が成長するのか、それぞれの都市が考えて、おかしな点があれば作り変えていくことはこれからの日本には必要。他の都市でも、都構想じゃない形もあるかも知れないが、大都市議論が進んでいくのではないか。一気に道州制は無理だと思うが。世界を見ても、ニューヨークにしてもロンドンにしても、どうやったら中枢の都市が国を引っ張って行けるかという大都市戦略がある」と述べた。