キャブコンの初心者に最適、日本初上陸となるドイツブランド「エトルスコ」のキャンピングカー「T5900FB」が注目のワケ
■本格的な水まわりも完備 T5900FBでは、ほかにもエントランスの左側にキッチンを装備する。ガラストップ付きのステンレス製シンクや2口バーナーコンロ、78Lの冷凍冷蔵庫などを標準装備。オプションで電子レンジも用意しており、キャンプ場など出先でさまざまな調理も可能だ。 また、キッチンの後方にはシャワーやトイレを設置できるマルチルームも備える。水まわりでは、110Lの給水タンクと90Lの排水タンクなども標準装備し、アウトドアはもちろん、災害時などにライフラインを確保することにも利用可能だ。
T5900FBの価格(税込み)は、リチウムイオンバッテリーなどのオプションを備えない基本的装備の場合で1890万円。国産キャブコンの場合、1000万円前後のモデルもあるため、価格的にT5900FBはやや高いほうだ。 だが、輸入を手がけるトイファクトリーによれば、今回の展示車は、日本に入ってきたばかりだが、すでに売約済み。しかも、オーダーは入庫前に受けたという。実車を見ずに2000万円近いモデルを購入するとは豪気な購入者だが、逆にいえば、日本初上陸のブランドであることなどが、レアで特別なイメージもあったのだろう。しかも、日本の道路でも乗りやすいサイズ感といった実用性の高さも、注文への後押しになったようだ。
■さらに大型のモデルも日本導入予定 ちなみに、エトルスコの他モデルには、やはりデュカトをベースとするキャブコンで、全長7m級のボディを持つ「T6900SB」といった大型モデルもある(正確な全長は6950mm)。こちらは、より車体が大きいことで、就寝人数はT5900FBの2名+1名よりも多い4名+1名を確保する。 また、ダイネットなどにもより余裕があるラグジュアリーモデルで、価格(税込み)は1980万円だ。このモデルも今後国内へ投入予定だというが、さて、新進気鋭の海外ブランドであるエトルスコ製キャンピングカーが、国内でどのような反響を受け、日本に定着していくのかなども興味深い。
平塚 直樹 :ライター&エディター
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