「言わなくてもわかってくれる」は大間違い!夫婦円満のために意識するべき「ねぎらいの言葉」の重要性
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第48回 『復縁するための切り札は「夢のお告げ」!?…夫婦関係がこじれている人“必見”の「テクニック」とは』より続く
ねぎらいのはずなのに…
私の運営する離婚相談所では「夫婦円満プログラム」を実施していますが、この中で「夫・妻にねぎらいの手紙を書いてみる」というワークショップをやってみました。 すると、だいたいみんな最初はこういう文章を書いてきます。 「いつもお仕事をがんばってくれてありがとう。今年はコロナで2月から在宅勤務になったね。そんな大変な状況でも毎月お給料が出て、今月はボーナスも出たので本当にありがたいことです」 これを読んでみなさんはどう思われたでしょうか。一見、相手のがんばりをねぎらっているようで、実は自分の都合ばかり書かれていることにお気づきの方もいると思います。 「コロナで在宅勤務になったね」とありますが、相手へのねぎらいの言葉はありません。しかも「お給料もボーナスも出てありがたい」は、自分の気持ちそのものです。相手をねぎらうつもりでも、自分の都合ばかり書いているのです。 もっと相手への「ねぎらいの言葉」があってもいいと思います。コロナ禍での在宅勤務については「慣れないリモートワークで大変だったね」とか、ねぎらいの一言を入れると印象が全然違ってくるのです。