「言葉や行動にあらわすこと」と「強すぎる自己主張」のバランス…夫婦のストレスを減らし、関係を改善させるために有効な《気持ちの伝え方》とは
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第40回 『愛される《人気者》になるために「容姿」や「経済力」よりも大切にすべきこと…マスターすればあなたの印象がガラッと変わる「気持ちの良い一言」』より続く
愛情表現の大切さ
日本人は愛情表現が少ない、そもそも苦手だとよく言われます。 なぜそうなのか。考えるに「こちらの思いが真っ直ぐなら黙っていてもわかってもらえる」と信じ込んでいる人が多いからではないでしょうか。 自分は相手のことを愛している。大事にしていて、誠実に考えている。 その思いが純粋でさえあれば、別に「伝え方」を工夫する必要はない。
愛情の伝え方
むしろ、「伝え方」を工夫し、アピールばかりしている人は、ズル賢い嫌な人間だ。無意識にそんなふうに考えていないでしょうか。 それが間違いとは言いません。その考え方にも一理あるでしょう。 ただ、ギクシャクした夫婦関係を改善するためには、この考え方は一度捨てたほうがいいと思います。 思いが純粋であっても、相手に伝わるとは限りません。思いや気持ちを言葉や行動にあらわしてはじめて相手に気持ちが伝わるのです。 私のところに来る相談者を見ていると、「こっちは一生懸命なのに、何で向こうはわかってくれないんだ」と悩んでいる人がたくさんいます。 そんな方こそ、一度冷静になって、「愛情の伝え方」を見直してみてください。 もう愛情が伝わらないと感じていても、夫婦関係を維持したいなら、せめて「愛している演技」はしてみてください。 それだけで、夫婦の関係が改善に向かい、ストレスが軽減されるでしょう。
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