耳かき専門店に、おとこの娘が来店。痩せ型&低身長に思い悩む人生を変えた喜びとは?【漫画家インタビュー】
耳かき専門店での勤務経験を基にしたオリジナル漫画をSNSで発信する森民つかさ(@uouououoza1)さん。自己否定という“沼”に浸かってしまっている漫画家志望の主人公が耳かき専門店で働き始め、さまざまな想いを抱える客たちとの出会いを通じ、強すぎる自己否定感と向き合っていく姿を温かいタッチで描く。耳かき専門店の知られざる裏側とは。著者の森民さんに、第10話についてお話をうかがった。 【漫画】『耳かき専門店で働いて自己否定“沼”から抜け出す話』を読む
目指す漫画家もダメ、アルバイトも失敗ばかりで長続きしない。そんな日々に自己肯定感が削られ、自己否定の“沼”に浸かる主人公は「耳かき専門店」での仕事にたどり着く。その日の担当はスタイルもビジュアルも良い、女性に見える客。接客を始めると、当人から「女装 成功してます?」と言われて……。
人生で一番うれしかったこと
――女装で人生が一変したお客さんのエピソードですが、森民さんは人生が一変したような出来事はありますか? 友人にルームシェアを提案されて、地元から東京に出てきて暮らすようになったことです。地元では体験できないことや出会えない人やものに触れられて、たくさん刺激を受けました。地元では普通だと思っていたことも、実はそうじゃないと知り、世界が広がった感じがしました。 ――メイクなどの楽しさを話す描写からはキラキラ感が伝わってきます。森民さんが漫画を描いていて一番楽しいと思う瞬間を教えてください。 頭の中に思い浮かんでいた曖昧な想像が、長方形の紙に思い通りに描けたときはすごく快感です。 案外、思い通りに描くことは難しくて、全然うまくいかずにイライラすることも。ただ、繰り返し描いていると、少しずつですが思い通りに描けるようになってきて、その上達がとても楽しいです。 ――「人生で1番あの瞬間が嬉しかったかもしれません」というセリフがありますが、森民さんが人生で一番うれしかったことは? 忖度ではなく漫画連載のお話をいただいたことです!(笑) まったく予想していなかったので、「こんなこと起こるんだ!」と思い、とてもうれしかったことを覚えています。 やる気はあれど、自己否定感で苦労する自分との向き合い方を実体験ベースに描いた『耳かき専門店で働いて自己否定“沼”から抜け出す話』。森民さんの耳かき専門店での奮闘ぶりと発見の日々をご覧いただきたい。