「心筋梗塞で生死さまよった」グレート義太夫が語る、“激やせ”した壮絶な闘病と師匠たけしの言葉
「たけし軍団」のグレート義太夫は1995年ごろから糖尿病を発症し、2007年からは末期腎不全のため透析治療を開始。現在も闘病生活中だ。そして今年8月、心筋梗塞で倒れ手術を受け、SNSには「痩せてる……無理のない範囲で頑張って!」などエールのコメントが多く寄せられた。週刊女性取材に対し元気な様子を見せるが、生死をさまよう壮絶なものだった─。 【写真】闘病生活で“げっそり”痩せたリハビリ中のグレート義太夫 「冗談抜きで、死にかけました。心筋梗塞が2か所見つかって。手術後目が覚めたとき、先生に“ギリギリでした。あと少し遅かったら本当に命が危なかった”と言われました」 そう話すのは、お笑い芸人のグレート義太夫(65)。
7秒間、心臓が止まった
異変が発見されたのは、今年8月、人工透析のためクリニックを訪れたときのこと。 「透析前にいつもどおり血圧を測ったら、上が70mmHgしかないんです。脈拍は通常一分間に80回のところ、46回でした。心音を聴いた先生に“これは透析している場合ではない、病院へ行くように”と言われ、でもこの後仕事があるとゴネたら、“このままだと命の保証はできません”と言われて」 クリニックから救急車で大学病院へ救急搬送され、そのまま緊急手術と告げられる。 「お医者さんがいっぱい集まって、ミーティングを始めて。午後2時から手術で、目が覚めたのが翌日のお昼でしたね」 10時間に及ぶ大手術だ。気づけばなぜか太ももが痛い。医師に「太ももの血管を使って心臓にバイパスを通した」と聞かされた。麻酔が覚めたときの記憶が鮮明にあると話す。 「先生が言っていることはわかるのだけど、動けないし、しゃべれないから、こちらの意思が何も伝えられないんです。それが怖かった。麻酔が徐々に抜けても普通にしゃべれなくて、ひょうきん族で片岡鶴太郎さんがまねしてた浦辺粂子さんみたいな感じです(笑)」 そこでまず頭をよぎったのが仕事のこと。緊急手術・入院でキャンセルした現場も、この先の予定もある。 「もう漫談に復帰できないんじゃないかと思って、それがすごく心配で。マネージャーに頼んであちこち連絡してもらいました。ダンカンさんには“しぶといね!”って言われましたね。というのも、以前自動車事故で一度死にかけていて。“なかなか死なないね!”って、愛のある言葉をいただいてます(笑)」 手術後はCCUで3日間過ごし、一般病棟へ移される。そこで退院の日取りを決めるはずだったが─。 「次の日、朝食後に薬を飲もうとしたら、手がおぼつかなくてぽろりと床に落ちたんです。拾おうと思ってかがんだら、そこからもう記憶がなくて」 気づくとベッドに横たわり、医師、看護師に囲まれていた。その表情が何とも険しい。 「先生が言うには、心臓が7秒間止まっていたそうです。不整脈です。それでまたCCUに逆戻り。看護師さんに“あれ、戻ってきた!”って言われちゃいました(笑)」