肘が前に出るのは「絶対悪ではない」 投球専門家が指南…リスク大の“ダーツ投げ”改善策
フォーム矯正には「野球の動きから切り離すこと」も大切
タオルや棒を持ったシャドーピッチングも「音を聞きながら瞬間的に自分自身にフィードバックができる」として、効果的な練習法の1つに挙げる。 内田さんがフォーム矯正の際に大切にしているのは、エラー動作を「あまり意識させない」ということだという。 「シャドーでタオルを振る際に『肘を抜かないで投げて』というのではなく、『投げる動作はどうでもいいので、自分の頭の後ろぐらいで音を鳴らすイメージで振ってみよう』といったように、できるだけ自然にというか、野球の動きから切り離すことは大事にしています」 指導者の言葉がけ1つで、子どもたちは劇的な変化を見せる。内田さんは12月16日から開催される「投球指導week」にも出演予定。自らを「投げる実験台」として、さまざまなトレーニング理論の実践を続けてきた経験や豊富な知識は、多いに参考になるはずだ。
内田勝治 / Katsuharu Uchida