カワサキ「Z2」再生 まずは車両の現状を確認 ~日本の至宝「空冷4発」を未来へ継承~Vol.1
いきなりフルレストア!? まずはコンディション確認
最終的には美しく仕上げたい=フルレストアと呼ぶに相応しい仕上がりに!! と考えていたので、購入当初から本格作業に取り掛かっても良いのですが、その前に、まずは焦らずに現状バイクのコンディション確認から始めることにしました。 車検残が1年近くあったので、普通に試運転します。1990年代以降は、国内自主規制の750cc=ナナハン枠が無くなり、普段からオーバーリッターモデルに接する機会が多くなりました。そのため、限定解除した当時に、400ccからナナハンへ乗り換えた「あの時のZ2フィーリングを期待しても……」となります。 正直、ナナハンのZ2は、もっさりしていて決して速いバイクではなく、遅い印象でした。それでもバイクコンディションは良く、しかも走行距離は9000キロ台(残念ながら車両分解当時のオリジナルのメーターではない様子)だったそうです。エンジン始動性は良く、マフラーからまったく白煙は吹きません。試乗しても、息つきすること無くフル加速を楽しむことができました。しかし、決して速いバイクではない……。試運転を繰り返し、ショートツーリングにも出掛けることができました。中古車としての素性の良さは、この段階で確認することができました。
たぐちかつみ