コナカ、24年9月期は一転赤字の見通しに下方修正 サマンサタバサの売上減が痛手に
コナカが2024年9月期(2023年10月~2024年9月)の連結業績予想を下方修正した。修正後は売上高622億1700万円(前回予想比11.1%減)に引き下げ、営業損益と純損益は当初黒字転換を見通していたが、営業損益は13億4800万円の赤字(前期は9億1400万円の赤字)、純損益は30億6200万円の赤字(同1億1900万円の赤字)に変更し、一転赤字を見込む。
今回の下方修正は、世界的な資源価格の高騰と歴史的円安による仕入コストが上昇したことも要因の一つとしながら、連結子会社株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドによる不採算店の整理に伴う売上減に加え、4月以降気温上昇と長引く猛暑とともに客数が減少したほか、大雨や台風の影響により九州を中心とした店舗に臨時休業・時短営業等が発生したことによる売上減が大きく影響したという。利益減に関しては、サマンサタバサジャパンリミテッドの純資産が毀損し、コナカが保有する同社株式の実質価額が帳簿価額から著しく低下したことによる特別損失の計上などを背景に、前回発表予想を下回る見込みとなった。通期ベースでは営業損益の赤字は2020年9月期から5期連続、純損益の赤字は2018年9月期から7期連続となる見通しだ。