人気の7インチ級タブレット 購入のポイントは?
米国時間の7月24日にGoogleのタブレット端末Nexus 7の新型機種が発表されると噂されています。AmazonのKindle Fire HDの新型機種も発売が近いという話もあります。いずれも画面サイズが7インチ級という人気の商品カテゴリで、新製品が出てくると現行モデルの値下げも始まるでしょうが、製品の新旧を問わず、7インチ級デバイスの購入にあたってどのようなポイントに注意すればよいでしょうか? そもそも、なぜタブレット端末に注目が集まるのでしょうか? データの入力や加工はパソコンが依然として重要な位置を占めていますが、ウェブページや動画の閲覧に関してはパソコンよりもタブレットの方が扱いやすいという理由があります。特に外出先でヘビーな使い方をするのでなければ、ノートパソコンよりもタブレット端末の方が楽に持ち運びができるからです。 さらに、10インチ級ではなく、7インチ級が注目される理由ですが、タブレット端末のなかでも最も人気の高いiPadとの比較において、大きさや価格が手ごろだというが挙げられるでしょう。もともとiPadはリビングでの用途を想定していましたが、実際には外出先で利用することが多いのも事実です。そうなるとビジネス用途でもそうですが、かばんの中に収容するアイテムは軽いにこしたことがありません。そういう意味で、7インチ級タブレットはモバイル用途に最適なデバイスだと言えます。 表に掲げた機種はiPadと現行の主な7インチ級タブレット端末で、それぞれの重さと価格に特に注目してみてください。iPadとKindle Fire HDでは価格で約3倍の差があります。またiPadとiPad miniでは重さで約2倍の差があります。 最新のデバイスは、ディスプレイの解像度やCPUの速さをこぞって競い合います。これらはスペック的に高い方が良いにこしたことがありません。iOSやandroidなど機種によって使えるアプリの違いはあるので、まず気をつけた方がいい要素ですが、次の要素も考慮してみてはいかがでしょうか? (1)外部記憶装置としてSDカードが利用できるか 多くの動画や音楽などのファイルを持ち歩くには16GBや32GBだと足りなくなる恐れがあります。使い込み方によって拡張性が確保でき、余裕が持てるにこしたことはありません。 (2)通信機能としてWi-Fi以外に3GやLTEが利用できるか 外出先、とりわけ移動中にウェブページの閲覧などが必要な場合は通信環境が必須です。Wi-Fiルーターを購入するという手もありますが、必要なときにさっと使いたい場合はルーターの電源を入れることも面倒なので、3GやLTEが内蔵されているほうが有利です。 (3)HDMIでテレビなどに出力できるか 外出先だけでなくリビングで動画を楽しみたい場合は、タブレットと自宅の大画面テレビをHDMIケーブルで接続するとよいでしょう。そうすることで、モバイルデバイス以上のマルチメディアデバイスとして機能させることができます。 (4)スピーカーはステレオで出力できるか タブレット単体で音楽を楽しみたい場合、モノラルスピーカーよりもステレオスピーカーの方が良いのは明らかです。もちろんモノラルの機種でもBluetoothスピーカーに出力したり、ヘッドホンを接続したりすることでステレオで音楽を聞くことも可能です。 (1)と(2)のポイントはモバイル用途で重視したほうが良い点、(3)と(4)はモバイル用途だけでなくマルチメディア用途を重視した場合に考慮したほうがよい点です。 これらに加えて、持ちやすさも大事なポイントです。10インチ級のタブレット端末は左右の手で本体を支えるような持ち方になりますが、7インチ級だと片手だけで本体を支える持ち方になります。画面を囲む枠のことをベゼルといいますが、この幅が狭いとデバイスはスマートに見えるものの、実際に手に持ってみると手の腹が画面に当たりやすく、誤動作を避けたり可読性を確保したりするために不自然な持ち方になって疲れることがあります。 いずれにしても(何事においてもそうですが)、人気商品が発売されたから、周囲が使っているからといって飛びつくよりも、きちんと自分の用途を見極めたうえで購入に踏み切るのが吉です。