中村獅童に聞く、歌舞伎デビューした息子2人の子育て「どんなにケンカしても寝るときはいっしょ」
彼らの最近のブームはお芝居ごっこですね。陽喜がシナリオと演出担当、夏幹は指示通り動く役者です。ぼく? ぼくは音響係で、ときどき悪役。手加減しませんから、怖いですよ。 妻にはよく「3兄弟」と言われるんですが、確かにいっしょになって遊ぶしケンカもする。とくに陽喜は自我が出てきて、ぼくをライバル視するようになりました。で、ぼくにコテンパンにやっつけられる(笑)。いっさい手加減はしません。この先も一生負けるつもりはないですよ。ただ、どんなにケンカしても寝るときはいっしょ。同じベッドで寝ているので、そのときにはもう仲直りですね。夏幹は妻といっしょに寝ています。 ■「自分らしく生きる」その大切さを伝えたい 自分が変わったことといえば、いまはキャンプにハマっています。テントを張るし、カレーも作る。最近キャンピングカーを買いました(笑)。 陽喜がプロレスに関心を持ったので、プロレスも観戦します。ウルトラマンショーや戦隊ショーにも行きます。「シルク・ドゥ・ソレイユ」も見ました。 思えばぼくの母は、子どものころにいろんな演劇をみせてくれたんです。最初の記憶はストリップ。大衆演劇の幕間にあったんですが、「一生懸命踊っていてかっこいい」と感じました。母は「歌舞伎もストリップもみんな同じ表現者だ」と伝えたかったんじゃないかな。それがぼくの芝居への柔軟性を育ててくれたし、歌舞伎の新しい可能性を追い求める原動力にもなっていると思います。 【陽喜くんに聞きました!】 Qパパとママのどんなところが好き? パパの好きなところは、歌舞伎をやっているときがかっこいい!「立廻り」は迫力があって僕も大好きです。ママはいっぱいありすぎて……、ママの好きな料理だったら、ハンバーグです。 Q学校ではやっていることは何ですか? ちょっと前までは鬼ごっこだったんだけど、今はやっているのはサッカーです。僕はキーパーをやっていて、ボールをキャッチして守れたときはうれしいです。