ラッセル、予選3番手に大満足。マシン託したアントネッリのクラッシュで「走行時間足りず、後手に回っていたから」
メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1イタリアGPの予選で3番手となったが、FP1でのアンドレア・キミ・アントネッリのクラッシュで走行時間が少なかったことから、この結果を喜んだ。 【リザルト】F1第16戦イタリアGP:予選結果 今週末はアントネッリがラッセルのマシンに乗り込みFP1の走行を担当。印象的なパフォーマンスを垣間見せたものの、最終コーナーのアルボレートでクラッシュを喫し、早々に走行を終えることになってしまった。 そのためメルセデスのメカニックはラッセルのマシンを突貫で直さなければならず、FP2にもそれが波及してラッセルは金曜日の走行時間をさらに削られてしまった。 さらにFP3後、走行時間が不足していたことから、ラッセルは予選と決勝に向けてセットアップを最適化するために多くの変更を行なうことに抵抗を感じていたようだ。 「非常にアップダウンの激しい週末だった。昨日は多くの走行時間を失い、後手に回ってしまった」 そうラッセルは語った。 「FP3から予選に向けてあまり変更を加えていなかったんだ。FP3は僕にとって今週末最初のちゃんとしたセッションだったからね」 「Q1とQ2は本当に、本当に混乱していた。自信もなかったし、マシンのフィーリングも良くなかった。セッション中はただひたすら挽回するのみだった。それから、Q3で突然スイートスポットに入ったんだ」 「だからこの結果には満足しているし、みんなとどれだけ接近戦ができるか楽しみだ」 決勝レースに向けて、ラッセルはロングランのデータが不足しているため、53周のレースで何が起こるかほとんど予想できず、アドリブで走るしかないと考えていた。 またクラッシュの影響でスペアパーツの在庫が枯渇しており、もしイタリアGP中にラッセルやルイス・ハミルトンがトラブルに見舞われた場合、古い仕様に戻さなければならないかもしれないと警告した。 「正直なところ、まだ何周も走っていないから、何が起こるかわからないんだ」 「だから自分の直感を信じて、その場その場で適応していくしかないんだ。マシンのポテンシャルは間違いなくあると思う」 「かなり多くのパーツを失ったから、ルイスと僕がこれ以上ダメージを受けないことを祈っている。そうでなければ、新しいパーツが手に入らない限り、古いパーツに戻さなければならない」 「僕たちふたりがこれ以上ダメージを受けなければ、世界の終わりというわけではない。現状では、アップグレードしたもののスペアがないんだ」
Jake Boxall-Legge