スモークサーモン製造ピーク 王子サーモン北海道工場
苫小牧市有明町の王子サーモン北海道工場(浅倉徳司工場長)で、クリスマスや年末年始に向けたスモークサーモン造りがピークを迎えている。骨抜きや整形などの手作業を、従業員ら約60人体制で丁寧にこなし、市内外のスーパーなどに届けている。 このうち骨抜き作業は、従業員それぞれがピンセットなど使いやすい道具を手に取り、サケ1匹当たり骨約30本を取り除く。骨がきれいに除去されたかを、作業員が手で触って、目で見て、二重でチェックした上、各商品へと加工する。 同社は国内スモークサーモンのパイオニアで、生産量は年間700~1000トン。季節によって生産量に大きな変動はないが、「工場直送できたて生スモークサーモン」など一部の商品は、クリスマスから年末年始に需要が急拡大する。 浅倉工場長は「製品の品質を第一に考え、人の手を大事に作業している」と説明し、「出来たてスモークは一番おいしい状態。年末需要は年々増えているが、皆さんに食べてもらえるよう、ピークで生産していきたい」と力を込めている。
苫小牧民報