「同じ力持った選手いる」1トップ軸の上田不在に森保監督動じず W杯アジア最終予選
今月のW杯アジア最終予選は、1トップの軸である上田(フェイエノールト)を故障で欠く。貴重な戦力不在の事態にも、森保監督は「同じ力を持った選手はいる。選手個々の特徴は違っても、相手にとって危険なプレーをしてもらうというチームの戦い方は変わらない」と動じない。 痛手ではある。上田は9、10月のアジア最終予選全4試合に先発した。2ゴールの決定力もさることながら、つぶれ役となって好機を演出する献身的な姿勢は印象深かった。ボールの出し手にもなれるオールランドなスタイルは、日本の武器となってきた。 一方、指揮官が信頼を寄せるように代役にも実力者がそろう。筆頭格の小川(NECナイメヘン)はアジア最終予選全4試合に途中出場して2得点。復帰の古橋も欧州で安定的にゴールを挙げており、10月に続いて招集された大橋(ブラックバーン)の起用も期待感を抱かせる。 10月のオーストラリア戦を主将の遠藤(リバプール)が体調不良で欠場したように、今後もアクシデントに見舞われる可能性はある。代役候補にとっては、上田との序列をひっくり返す好機でもある。選手層の厚みを含めたチームの総合力を上げ、チーム内競争も刺激したい2試合となる。(奥山次郎)