ZOZO前澤氏 退任スピーチ(全文)宇宙へ行く準備のため辞任
衣類の通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOは12日、ヤフーからの株式公開買い付け(TOB)を受け入れ、資本業務提携契約を締結すると発表した。創業者である前澤友作代表取締役社長は同日付で退任した。同日の記者会見で行われた前澤氏のスピーチを抜粋して掲載する。 【動画】ZOZOとヤフーが資本業務提携で会見 前澤社長は退任 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ZOZOとヤフーが資本業務提携で会見 前澤社長は退任(2019年9月12日)」に対応しております。 ◇ ◇
シナジー効果の利いた提携になる
司会:それでは、再び前澤さんに登壇していただきます。前澤さん、よろしくお願いします。 前澤:聞こえていますね、すみません、何度も出たり入ったりして申し訳ありません。私から5分程度お話しさせていただきます。まずあらためまして、株式会社ZOZO、前社長であります前澤でございます。ついに前社長ということになってしまいまして、今日の資本業務提携契約締結と同時に、私の代表取締役辞任も発表させていただきました。 まず、今回の資本業務提携契約につきましては、ヤフーさんとZOZO社、もうものすごく素晴らしいシナジー効果の利いた提携になるんではないかと、僕自身、自信を持って進めてまいりました。当然、ZOZO社の経営陣も全員賛成、ヤフーの経営陣も全員賛成で、これからどんなことができるか、どんな効果が出せるか、そして共にどうやって成長していけるかという、非常に楽しみが多くあるのが現状です。詳細は、今日は控えさせていただきますけれども、今後もいろいろな業務提携を予定しておりますので、それは楽しみにお待ちいただければと思います。 僕自身としましては、21年間、ZOZO社の代表取締役ということで社長業を務めさせていただきましたけれども、この最後の最後で一番大きな決断をできたことを大変うれしく思うと同時に、今後のZOZO社ならびにヤフー社の成長を心から祈るばかりです。 8時45分に、朝、開示させていただいてから、ネット上をいろいろ見ました。素晴らしいシナジー効果のありそうな提携だねとか、ものすごい、いいパートナーシップだね、まるで結婚みたいじゃんとか、いろいろポジティブな意見が散見されています。うれしく思います。ちなみに、前澤社長の言動は本当に不安だったから、辞めてもらってせいせいしたわ、のような応援コメントもいただいていました。それはいいとしまして。 先ほど澤田からも少しありましたけれども、新経営陣に体制がZOZO社、変わるわけですけれども、こちらも簡単に触れさせていただきます。澤田から、前澤のやり方はトップダウン、ワンマン経営だったんじゃないか、というようなご指摘ありました。自分自身は実はそういうふうに思う節がありまして、この21年間、自分の好きなことを仕事にって思いで、ひたむきに突っ走ってまいりました。