<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/11 智弁学園 藤本竣介投手/天理 南澤佑音投手 /奈良
◆智弁学園 ◇故障と無縁の技巧派 藤本竣介投手(1年) 切れ味鋭いスライダーをはじめ、フォークやチェンジアップなど多彩な球種を投げ分ける。直近の練習試合では「テンポ良くストライクを取れ、仕上がってきた」といい、調子は上々だ。 この冬は長距離を走って下半身を強化し、精神面でも自分自身を追い込んできた。打者が塁に出ると「おどおどしてしまう」が、相手の雰囲気にのまれないよう、けん制の技術も磨く。 毎日丁寧に体をケアし、小学4年で野球を始めて以来けがをしたことがない。入浴後にはストレッチを欠かさないなど、看護師でもある母の助言を得て作り上げた頑健な体が取りえだ。「好投して勝利に貢献した時の喜びを、甲子園で味わいたい」と奮闘している。 ◆天理 ◇エースに「追いつく」 南澤佑音投手(1年) エース・達孝太投手に続く“2番手”を目指す1年生投手。達投手は「(球速などの)格が違う」と評しながらも、「絶対、追いつきたい」との一心で練習に励んでいる。 野球を始めた小学2年から投手一筋で、侍ジャパンU12(12歳以下)代表にも選出された。ボーイズリーグ時代の監督が天理OBで、甲子園では全国制覇も経験した元投手。その監督を「いつか超えたい」と思ったことがきっかけで天理の門をたたいた。 昨秋の近畿地区大会県予選では準々決勝の御所実戦に登板。冬場は、課題だった筋力強化にも努めた。メジャーリーガーの大谷翔平投手と「外見が似ている」として、「台湾の新聞で紹介された」こともある。