【桂川有人の欧州ツアー挑戦記 #5】もっと上位争いして、きちんとメジャーの雰囲気を感じていきたい。挑戦がぼくの人生です!
改めて、全英オープンに関して。リンクスコースで行われるので、試合会場の雰囲気はもちろん違いますけど、メジャーの盛り上がりという意味では変わりはありません。あ、アメリカで行われるほうがブーイングが多いかな。でも、僕、そこまで上位で争っていないので、きちんとメジャーの雰囲気がわかっているわけではないですよね。もっと上位争いして感じていきたい。リンクスはゴルフがガラッと変わるので、慣れが必要だとは思います。でもやっぱり面白いです。 優勝したザンダー(・シャフフェレ)は、最終日はノーボギーで伸ばして。もうすごいです、はい。めちゃめちゃ飛びますけど安定感もあって、常に上位にいるイメージ。体格はあまり関係なくて、やっぱり日頃のコンディショニングなどをしっかりできるのがトッププロなんですよね。トレーニングも相当していると聞きますし、努力の証です。そして、全米プロで勝ったことで何かが変わった。ちょっと自分にはわからない世界なので、自分もそれを感じられる選手になりたいです。 でも焦ってはいません。もちろん早くそのレベルで戦ってみたいですけど、気持ちばかり先に行っても……。やるべきことをやらないとそこには行けないので、ひとつずつ自分のペースで。苦手、不得意も受け止めながら、時間をかけて、できるようにやっていくしかない。自分を信じて。でも、その過程を楽しむようにもしています。上を目指して、何をやったら上手くなる、これをやったらダメ、そう考え、結果だけでなく、“やっている”過程が大事だとも思います。挑戦していることが人生、という感じもするんです。 今、いったん日本に帰ってきています。暑いです(笑)。8月8日から開催の日本ツアー「横浜ミナトチャンピオンシップ~Fujiki Centennial~」(横浜CC)には出場する予定です。 写真/桂川有人
週刊GDツアー担当