「尊敬の念を失った」 F1王者フェルスタッペンがラッセルに怒り 審査員をだまして?ペナルティー裁定
F1世界選手権シリーズで総合4連覇を決めたレッドブルのマックス・フェルスタッペン(オランダ)がライバルの一人、メルセデスのジョージ・ラッセル(英国)に失望感を示した。 フェルスタッペンは1日に決勝が行われたカタールGPで今季9勝目を挙げたが、11月30日の予選ではトップタイムをマークしながら「不必要な低速走行」をしたと裁定されて1グリッド降格のペナルティーを受けていた。予選3回目(Q3)の最終タイムアタック直前のウオームアップ走行で起きたもので、フェルスタッペンのペースがあまりにも遅かったため、後方から追いついてきたラッセルは接触を避けるために急減速を強いられたと訴えていた。 審議対象となりラッセルととともに呼び出しを受けたフェルスタッペンは、自身が既に総合優勝を決めていることもあり、他のドライバーの邪魔にならないようにゆっくり走っていたと主張。だが、「まるでレンガ造りの壁に向かって話しているみたいに」受け入れてもらえなかったという。さらに、ラッセルがスチュワード(審査員)をだますような説明を行ったと明かし「正直、とても残念だ。我々はみんなお互いを尊敬しているし、これまでのキャリアで何度もあの部屋に入ったが、あそこまでひどく誰かをだまそうとする人は見たことがない。尊敬の念を全て失ったよ」と吐き捨てた。 フェルスタッペンはさらに、ラッセルが「カメラの前ではとてもうまくやっているが、マシンに乗ると別人になってしまう」と批判。「あれでペナルティーを受けるなんて信じられない。実際のところ、自分はただ優しくしようとだけだ。それでペナルティーを受けてしまう。優しくすべきではなかったのかもしれない」と皮肉った。決勝ではポールポジション(PP)から出たラッセルにスタートから襲いかかり、ターン1でかわしてトップに立って逃げ切った。