2025年のマストバイ「お役立ち家電」IoTで防犯、AIでフードロス削減、“着る電気毛布”で温活
キッチンもスマートに
キッチン家電もIoT化でより賢く進化中。まずは、シャープのオーブン・電子レンジ「ヘルシオ AX―LSX3B」(オープン価格)。 冷凍・冷蔵・常温の食材を一つの角皿にセットすると、調理法を選んで同時においしく仕上げてくれる。調理終了後も最大30分間、食材の乾燥を防ぎながらできたてをキープするなど、うれしい機能が満載。 「便利さに加え、AIにも初期のころから注力しているだけあって、とても使いやすく、“わが家”の傾向を学習して好みのメニューを提案してくれたり、フレンドリーに話しかけてくれます。使い込むほどに賢さ、親しみやすさ、“家族の一員”度がアップするのがオススメ」 フードロス対策にも 外出先からでも庫内が認識できるAIカメラ搭載の、パナソニック「冷凍冷蔵庫NR―F53CV1」(オープン価格)。 野菜室が真ん中で取り出しやすく、冷蔵庫上にあるAIカメラでドア開閉時に直近の中身を撮影、外出先からでも冷蔵庫の中身が見えて、二度買いや買い忘れを防止。 「さらに、業界初の機能として、野菜室の野菜をカメラの画像からAIが自動認識。45種類まで分析できます。野菜ごとの日持ち目安に応じて、アプリでレシピ提案も。買ってからおいしく使い切るまでをサポートしてくれます」 家庭(4人家族)あたりの年間の食品ロス発生額は約6万円ともいわれるが(令和4年、京都市による調査。ゴミ処理費用を含む)、「まさにフードロス問題も解決、家計にも優しいです」。
心くすぐる、こんな“お役立ち”家電も!
ライソン「焼き鳥グリル」(2618円) 販売台数20万台以上、シンプルな便利さとコスパで絶大な人気を誇る「焼き鳥グリル」。 「市販の冷凍の焼き鳥でも、文字どおりカリッとジューシーに炙れて、本格的なおいしさに。卓上でアツアツな焼き鳥を、ひとり飲みで、家族で、パーティーで。大活躍間違いなしです」 山善「どこでも電気着る毛布 くるみケット」(7980円) 「まさに“着るこたつ”。日中部屋にひとりだけのときにエアコンをつけるのはちょっと……な省エネ心を満たすアイテムです。こたつだと動き回れませんが、これは着て動き回れるのも便利。ファスナーを開けば、普通の電気掛け毛布としても使えます。本体は手洗い可で、いつでも清潔。私はUSB電源タイプのものを愛用中です」 ほかにもAC電源タイプ、Over形状のUSBタイプあり。 シロカ リフレクトヒーター ぽかエコー SH-LF151(1万9800円) 反射板とファンの相乗効果で暖かさが広がる設計のヒーター。しかも600Wの消費電力なのに、2倍の1200W相当の暖かさで、かなりの省エネ。スタンドの有無にかかわらず75度の首振り運転も可能。 「電気使用量の多い部屋でもブレーカーが落ちる心配なし。着脱可能なスタンド付きで、程よい高さもオススメです」 ※価格は2024年12月上旬現在。すべて税込み 家電プロレビュアー・石井和美さん●白物家電や日用品などレビュー歴15年以上、テレビや雑誌などでも活躍中。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行う。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタント。 取材・文/住田幸子