64歳・コロッケ、子ども食堂で「食」と「笑い」を提供…ものまね封印して変顔大会「ボランティア活動を広げたい」
東京・足立区の福祉施設を訪問
ものまねタレントのコロッケが15日、東京・足立区の福祉施設・ポルテあすなろ「ポルテホール」を訪れ、子どもたちと触れ合った。この日、同施設では「子ども食堂」(子どもやその保護者に無料または安価で「栄養のある食事」を提供するための社会活動)を実施。約15年前から社会貢献活動に取り組んでいるコロッケが、その現場で子どもたちの「食」と「笑い」を提供した。 【写真】「激似」「これ反則w」「天才だ」と称賛続々 キンタロー。が披露したコロッケものまね 子どもたちはカレーライスをお腹いっぱい食べた後、ケーキをほおばっていた。コロッケがそこに現れると、1人の男児が駆け寄った。「これ」。小さく折りたたんだ手紙だった。昨年、コロッケが同所を訪問した際にも触れ合った男児で、その時の感謝と今日の日を楽しみにしていたことがしたためられていた。 「うわ、なになに。うれしいな~」 感激したコロッケは男児の頭をなでた後、子どもたちの輪に入っていた。そして、カメラの前に立つと「これが取材だよ~」と言いながら、アゴを出して変顔を披露。子どもたちと一緒に記念写真に納まった。 その後、自ら企画した「あっち向いてホイ 変顔大会」を実施。笑い合った後は持参した筆箱、バッグなどの景品を手渡した。 「北島(三郎)さん、五木(ひろし)さん、森(進一)さんのものまねをしてもウケないでしょうし、子どもたちは困っちゃうと思うので、変顔大会にしました。ドナルドダックも分かりやすいかな(笑)」 母子家庭で育ったコロッケは、自身が子どもの頃には「生活が苦しくて、よくお腹を空かしていました」と振り返る。そして、当時はなかった「子ども食堂」の存在を知ってからは、積極的に同活動の支援をしてきた。この日もカレー、白米、餅、クリスマスケーキを提供した。 「もともとは小林幸子さんがされている『幸せプロジェクト』に参加したことをきっかけに、僕の子ども食堂訪問は始まりました。小林さんは地元の新潟でも頑張っておられますが、僕も『火の国プロジェクト』を立ち上げて地元の熊本の農業や子ども食堂の支援をしたい思いがあります」 もっとも、一番の思いは「こうした活動が芸能界やスポーツ界で広がり、全国に広げる」こと。そのために唱え続けているのは「ボランティアの日」の制定だ。 「もう、国にも呼びかけていますが、『ボランティアの日』ができれば、芸能人、スポーツ選手も動きやすくなると思うんですよ。なので、さらに国に訴えて、大ごとにしていきたいです(笑)」 そして、自身が重ねてきた子ども食堂訪問の中では、今も思い出すと涙が出るやり取りがあったと明かした。 「コロッケを持って来た時に『揚げ物だから、食べ過ぎると胸やけするかもね』と伝えたら、女の子が『胸やけするくらいに食べてみたい』って返したんです……。もう、たまらなくなりました」 64歳のコロッケは形態模写で人気者になり、努力で声まねを会得。その後も研究の繰り返しで「ものまね王」の地位を築いてきた。今後は「子どもたちをもっと喜ばせるため」にも、新たなものまねを研究していくという。
ENCOUNT編集部