Google、テキスト生成された画像から3Dワールドを生成するAI「Genie 2」を発表/MicrosoftがWindows 11のハードウェア要件緩和を否定 TPM 2.0の重要性を強調
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、12月1日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう! 【画像で見る】台湾InWinが重量47Kg、価格100万円超えの電動PCケース「InWin Infinite」を発売した
Google、テキスト生成された画像から3Dワールドを生成するAI「Genie 2」を発表
Alphabet子会社のGoogle DeepMindは12月4日(現地時間)、大規模基盤世界モデル「Genie 2」を発表した。テキストプロンプトから生成された単一の画像を用いて、キーボードやマウスから操作できる3Dワールドを生成できる。 Genie 2は、大規模なビデオデータセットでトレーニングされた自己回帰潜在拡散モデルだ。過去のフレームから次のフレームを予測することで、動画として生成する仕組みとなっている。キーボードとマウスでワールド内を移動できるだけでなく、風船を破裂させたり、ドアを開けたり、爆発物の樽を発射したりするなど、さまざまなオブジェクトの相互作用もモデル化している。 視界に入らなくなった部分も記憶しており、再び視界に入ったときに正確にレンダリングできる。新しいコンテンツを即座に生成し、最大1分間、一貫した世界を維持できるという。3月に発表したAIエージェント「SIMA」を利用して、生成したワールド内でAIエージェントがキャラクターを操作して動かすことも可能だ。
MicrosoftがWindows 11のハードウェア要件緩和を否定 TPM 2.0の重要性を強調
Microsoftは12月4日(現地時間)、Windows 10のサポート終了が近づいてきたことにあわせて、Windows 11の最小システム要件の1つとなっている「Trusted Platform Module」(TPM) 2.0の重要性を改めて強調した。 TPMは、デバイスにハードウェアレベルのセキュリティサービスを提供する専用チップまたはファームウェアだ。暗号化キーや証明書、パスワード、機密データを安全に保管し、不正アクセスから保護するために使われる。 乱数の生成やデータの暗号化と復号、デジタル署名の確認などの暗号化操作も担っている。暗号化プロセスをメインCPUから分離させることで、外部からの干渉や操作のリスクを軽減でき、機密情報が潜在的な脅威から保護されるという仕組みだ。 TPM 2.0をWindowsの将来に向けた譲れない標準として制定することで、セキュリティベンチマークが向上し、現代のデジタル領域における強力なデータ保護に対する高まるニーズに、より適切に対応できるようになると訴えている。 最近、Windows 10からWindows 11への移行を促すために、Windows 11の必須要件であるTPM 2.0対応を緩和するといううわさが流れていたが、「それはあり得ない」と反論の意味もあるようだ。
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