災害時の避難生活、命を守る衛生の基本と日々を清潔に過ごすためのアイデア。
(衛生に必須な水、災害時に1日どれくらい使える?)
災害時の備蓄用の水は最低限1人1日3ℓといわれることが多いが、飲食用に2Lは確保したい。すると、残り1Lを身の回りの衛生に使う水を含めた生活用水(食器洗いやトイレ、掃除など)として使い回さなければならない。節水や代用の工夫を駆使する必要がある。
命を守る衛生 〝感染症対策“の経験を生かし、落ち着いて対応。 命を守るために誰もができることの筆頭は、コロナ禍で実践してきた〝感染症対策〞。うがい、手洗い、消毒、換気を心がけ、必要以上に不安がらない気持ちも大事。
(手洗い)少量で手を洗えるアイデアを採用。
ペットボトルの蓋を開け水を流して使うと、約500mlの水を一気に消費してしまいやすい。辻さんのおすすめはペットボトルの蓋中央に小さな穴を1つ開け、押しながら水を出して片方ずつ手を洗うこと。25ml程度で充分両手を洗える。その後アルコールジェルなどをつけよう。
(怪我の手当て)傷口を丁寧に洗い流し、止血を徹底。
基本的に水で洗い流せば雑菌はつかないので、怪我をしたらまずは周辺を洗い流した上で止血を。血が止まったら絆創膏やガーゼなどを剥がし、患部を乾燥させよう。最近人気のゼリー状になるハイドロコロイド素材の絆創膏は、深い傷の場合は向いていないので使用しないこと。
(口腔ケア)好みの歯磨き代用品を探しておく。
口腔内が不潔だと、実は命に関わる一大事に。歯磨きの代用品は多数出ているので、災害時にも使える好みのタイプを見つけておこう。また地震後の室内は、カビやシロアリの死骸などが舞いやすく、口が乾いていると吸い込んで肺炎になることも。対策には飴が役立つ。 宇宙生活でも使える、飲める成分のみの歯磨き。 水が貴重な宇宙生活でも効果的に使える歯磨き・口腔ケア製品。飲み込んでもOKな安全成分。制菌成分配合。
使い切りタイプの洗浄液で口臭の悩みを解消。 口腔内の汚れを除去し、口臭の原因も洗い流す口内洗浄液。レモンのほかフレーバーは多種あり。ノンアルコール。
介護現場で人気の一品は、災害時にも安心して使える。 湿潤成分と清涼成分配合。しっかりした素材で拭き取りやすい。ノンアルコール。