オコエ、藤浪の151キロを打って開幕1軍への第二関門突破!
プロ野球の阪神対楽天の練習試合が20日、沖縄・宜野座で行われ、楽天のドラフト1位、オコエ瑠偉(18)が阪神の先発、藤浪晋太郎(21)の151キロのストレートを捉えセンター前への先制タイムリーを放ち、開幕1軍への第二関門を突破、22日からの1軍の宮崎遠征への帯同切符を勝ち取った。
ベンチにいるオコエは、ブルペンでピッチング練習を続ける藤浪の投球フォームに合わせて、何度もタイミングを取っていた。ストレートは150キロを軽く超えてくる球界を代表する速球投手。ただでさえストレートに差し込まれることが課題のオコエが、なんとか遅れまいとブルペンからイメージを作ろうと心がけるのも無理はなかった。 「8番・センター」のオコエに最初の打席が回ってきたのは、2回一死一、三塁の場面だった。オコエは何を勘違いしたのか、バントの構えをした。 「バスターのサインでも出たのかと勘違いしたのかな?何も出していないんだが」と梨田監督が振り返ったが、それほど緊張していたのだろう。 ボールカウント1-0からの2球目。真ん中低めの151キロのストレートをバットを少し短く持ったオコエがコンパクトに打ち返すと、打球は強烈なゴロとなったセンター前へと抜けていった。先制のタイムリー。オコエは一塁ベース上で白い歯を見せた。 「球は速かった。キレも凄かったです。タイミングがたまたま合っただけですが、150キロ超えのボールを打てたことは自信にはなります」 オコエのタイムリーが激震を起こしたのか。阪神の守備のミスを誘い、打者一巡の猛攻で一気に6得点のビッグイニングとなった。続く3回にも二死走者無しから、オコエvs藤浪の2度目の対戦が実現したが、今度は、初球のストレートをひっかけてサードゴロ。 「甘いコースだったのにひっかけた。反省点です。日々勉強。新しいことを学べることは嬉しい」。オコエのポジティブシンキングは変わらなかった。