【インタビュー】『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』展は韓国・ソウルのザハ・ハディド設計のDDPにて最終章へ。
デザインの森を彷徨い歩き、湖畔を通り抜けると「土」の展示室に辿り着く。この場所には、この展覧会で一番伝えたかった想いが込められている、と皆川はいう。 「デザインというのは記憶のスイッチのようなものなのかもしれません。物質としてデザインを手に入れた人の記憶は、服を通して熟成されていく。ある日このデザインを見たときに、『そういえばあの時、この服を着ていたな』といったように、その思い出は何度でも再生されます」(皆川) 単なる服の展示という物質的なものではない、時空を超えた記憶の再生。愛用者から借りたお気に入りの服が、どんな想い出とともに着用されたのか、デザインとエピソードが重なることで、人と服の豊かな関係性が浮かび上がってくる。 2019年からつづいてきた展覧会は、韓国・ソウルをもってひと区切りとなるが、2025年の創業30年という節目に新しい展覧会も予定されているという。〈ミナ ペルホネン〉が創作している物語は、100年つづく。
minä perhonen design journey: the circle of memory
~2025年2月6日。ザハ・ハディド設計の東大門デザインプラザ(DDP)の展示1館(B2F)にて開催。会期中無休(一部定休あり)。大人20,000won、青少年15,000won、子供10,000won、特別10,000won、36ヶ月未満無料。281 Eulji-ro, Jung District, Seoul, South Korea @
photo_Hyeonki Yoon, Housekeeper text_Housekeeper