ニットは水洗いできる? 毛玉ケアや洗濯頻度は? プロが教えるニットのお手入れ方法12
毛玉取りグッズの選び方は?
「コートやジャケットのブラッシングで使うような通常の洋服ブラシでも大丈夫です。電動の毛玉取りは時短できれいにケアができるという点では良いのですが、余計な毛まで巻き込んでしまい、糸が切れてしまうといったトラブルが起こることもあるので、特に初心者の方には電動タイプよりもブラシのほうがリスクが少なく、気軽に使えるのでおすすめです。化繊や通常のウールなどごくシンプルなニットには、通常の洋服ブラシなど硬いタイプを、カシミヤやモヘアなどのデリケート素材には、毛足が長く少し柔らかめのものを選ぶのが◎」(修理専科ニットの穴 皆藤美恵子さん) 「『手もとに衣料用ブラシや毛玉取り器がない!』という場合には、使っていない歯ブラシの先端を斜めにカットすると、その先端で毛玉が取れるので、毛玉取りブラシの代用として使えます」(#洗濯ブラザーズ 茂木貴史さん)
長く着ると気になるヨレ、縮み、型崩れ。どう対処する?
日々洗濯を行うと発生してしまいがちなニットのヨレや縮み。伸びた場合には調整も可能だけれど、縮んでしまうと復元ができなくなるので注意が必要。「日々の簡単なヨレであれば、スチームアイロンをかけると繊維が締まるので元の状態に近くなります。どうしても戻らないくらい伸びてしまった場合には、ニット専門の修理店に行くことをおすすめします。 洗濯などで縮みきってしまったニットは復元が難しいです。簡単にお伝えすると、もともとはつややかな毛も水にぬれると摩擦のダメージを受け、フェルト地のように硬くなってしまいます。そういった背景から、洗濯する場合には摩擦が起きにくい手洗いが推奨されています」(修理専科ニットの穴 皆藤美恵子さん) また、型崩れに関しては洗濯時にスチームアイロンを使って解決を。「型崩れが気になる場合は、乾かす前の少しぬれている状態でスチームをあてて形を整えると、縮んでいたものも数cm程度であれば戻りやすくなります」(#洗濯ブラザーズ 茂木貴史さん)