スペイン代表、EURO 2024に向けテストマッチで快勝。26人の最終メンバーを予想する
文 木村浩嗣 スペイン代表が6月5日夜、EURO 2024に向けた最初の親善試合を戦い、アンドラ相手に5-0で大勝した。 FIFAランキング164位でプロ選手は1人だけというチーム相手だけにスコアは二の次、重要なのは現在招集されている29人のうち、3人をふるい落とすためのテストをすることだった。親善試合はもう1試合、8日夜に北アイルランド戦が予定されているが、UEFAへの26人リスト提出の締め切りは7日中となっている。なので、当落線上の選手については昨夜の試合が最初で最後のチャンスということになる。
本番に向けて3つの収穫あり
収穫は3つあった。 まず、ペドリはケガから完治している。 今季バルセロナではケガがちで、最後の2、3試合で良い動きを見せただけでコンディションが心配されていた。昨夜は先発し、プレスが激しい前半はやや苦労したものの消えることはなく、スペースが生まれた後半は本来のパスセンスを見せた。完調はまだだがケガは完治しているようだ。 次に、アジョセ・ペレスが攻撃のバリエーションを加えそう。 今季ベティスで11ゴール2アシスト。素早く打つシュートだけではなく、器用で狭いスペースでのドリブルとコンビネーションがある。代表デビューの昨夜は90分間フル出場で先制ゴールと1アシスト。他のFWとタイプが異なるので監督も使いやすいだろう。 フェルミン・ロペスも終盤の好調を維持している。 プレー時間30分で鋭い縦パスを連発。得意の2列目からの飛び出しも見せた。パスでもランでも縦の意識が強く、途中出場で流れを変えられるため、ベンチに置いておきたい選手だ。
選考漏れはバエナ、アレイクス・ガルシア、クバルシと予想
その他、昨夜のプレーぶりと交代策(出場しなかった選手は「テスト不要」だから選考決定とした)、ルイス・デ・ラ・フエンテ代表監督の保守的な性格とこれまでの招集実績を考慮して、以下に26人の先発と控え、3人の選考漏れ選手(×印)を予想してみた。 [4-3-3] ニコ・ウイリアムス モラタ ヤマル (アジョセ) (オヤルサバル、ホセル) (オルモ、フェラン) メリーノ ペドリ (ファビアン、×バエナ) (ジョレンテ、フェルミン) ロドリ (スビメンディ、×アレイクス・ガルシア) ククレジャ ル・ノルマン ラポルテ カルバハル (グリマルド) (ナチョ、×クバルシ) (ビビアン) (ナバス) シモン (レミロ、ラジャ) 招集漏れの理由は、アレックス・バエナとアレイクス・ガルシアについては力不足。昨夜も先発したパウ・クバルシについては、ダニエル・ビビアンが良かったことで、まだ17歳でもあるしパリ五輪行きを命じられるのではないかと踏んだ。 スペインのEURO 2024デビューは6月15日のクロアチア戦、2戦目は20日にイタリア戦、グループステージ最終節は24日にアルバニア戦が組まれている。