バレーボール注目の「SVリーグ」元年 活躍が期待される男子10人を紹介
■渡邉晃瑠(わたなべ・こーる) 所属:日本製鉄堺ブレイザーズ ミドルブロッカー・193cm 2000年4月6日生まれ アメリカ・ハワイ出身 イオラニスクール→ハワイ大学 昨シーズンに最優秀新人賞を受賞した、ハワイ出身のプレーヤー。兄が、パリ五輪にも出場した男子バスケットボールの渡邉飛勇選手ということでも話題だ。ミドルブロッカーとしては小型だが、ジャンプ力と腕の長さでカバーする。 2024年の日本代表にも登録され、B代表として活躍した。ミドルブロッカーには珍しく、強烈なスパイクサーブが武器。日本のミドルブロッカーでスパイクサーブを打つ選手はほとんどいないが、世界では得意とする選手も多い。ビッグサーブが打てるミドルブロッカーとして、今後の成長を期待したい。 昨シーズンを振り返って、「ハワイからの移住で、日本の生活に慣れなければならなかった。あと、日本のVリーグはハワイの大学リーグとは速さなどレベルがまったく違って大変だった」と語りつつ、「慣れるまでまだ時間はかかるが、自分のプレーはかなりいいところまでいったとは思う」とし、成長に手応えも感じているようだ。
■大宅真樹(おおや・まさき) 所属:サントリーサンバーズ大阪 セッター・178cm 1995年4月23日生まれ 長崎県出身 大村工業高校→東亜大学 昨シーズンのサントリー優勝の立役者。2度目のMVPと4年連続4度目のベスト6を獲得。世界クラブ男子選手権では、日本勢初の銅メダル獲得に貢献した。ハンドリングのよさは、元サントリー監督の荻野正二さんも「やっとセッターらしいセッターが来てくれた」と手放しで褒めるなど折り紙つき。 また、今年の日本代表ではBチームで主将を務めてチームを牽引。VNLでは関田誠大の欠場に伴って緊急招集され、ポーランド戦に出場。鮮やかなトスワークを見せた。トスワークだけでなく、サーブレシーブやつなぎのよさも長所。パリ五輪出場はならなかったが、今後に期待がかかる。