三菱UFJ、三井住友、みずほ…「大増配」を発表の「3メガバンク株」、たったの5年前に投資していたら「配当利回り」は今いくら?
メガバンクグループ3社の2025年3月期中間決算が出そろい、3社そろって大増配を発表した。配当金を目的とする投資家にとって、「おいしい」ニュースといえるだろう。増配株は長期投資することで、投資額(簿価)に対する配当利回りが上がり、超高配当化することを狙える。 【一覧を見る】運用資産1億円の投資家が保有する115銘柄を一挙公開…! これらのメガバンクグループに、たったの5年前投資していたら、いま配当利回りはどうなっているのか。『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)の著書もある桶井道(おけいどん)氏が解説する。 桶井氏は、世界の高配当株および増配株に多数投資しており、そのポートフォリオにはメガバンクグループ3社も含まれている。
メガバンク株に期待できるワケ
日本のメガバンクグループ3社となる「三菱UFJフィナンシャル・グループ」「三井住友フィナンシャルグループ」「みずほフィナンシャルグループ」が2025年3月期の中間決算を発表しました。いずれも増配を発表しています。この先の見通しとしましても、トランプ関連銘柄として期待ができます。さらに、日本のマイナス金利およびゼロ金利の時代に稼ぐ力を身に付け、「金利のある世界」へとシフトしていることが、追い風となっていくでしょう。 これらメガバンクグループは高配当株として人気です。今回の増配に喜ばれている投資家も多いでしょう。これらメガバンクグループに、たったの5年前に投資していたら、投資額(簿価)に対する配当利回り(私はこれを「じぶん配当利回り」と呼んでいます)はどうなっているでしょうか? なかなかインパクトのある数字となっています。この記事では、メガバンクグループ株を分析することで増配株の魅力を知ってもらいます。 ◆どんな会社か ・三菱UFJフィナンシャル・グループ 国内最大の総合金融グループで、国内メガバンク最大手の三菱UFJ銀行を傘下に持ちます。40ヵ国以上で約1600拠点と日本の銀行として随一の海外拠点網を有します。米国のモルガン・スタンレーと戦略的資本提携の関係にあります。タイ、インドネシア、ベトナム、フィリピンの商業銀行に出資しています。今年はウェルスナビ(ロボットアドバイザーの国内最大手)に出資しました。銀行、信託、証券、クレジットカード、コンシューマー・ファイナンスが連携して、グループ一体でサービスを提供しています。海外業務に強みを持っています。 ・三井住友フィナンシャルグループ 3大金融グループの一角で、傘下に三井住友銀行を持ちます。銀行業務を中心に、リース、証券、コンシューマー・ファイナンス、クレジットカードなどの金融サービスを展開しています。2023年に開始した「Olive(オリーブ:個人向け総合金融サービス)」が有名です。米国、インドネシア、インド、ベトナム、フィリピンの金融機関に出資・資本提携しています。経費率が低く、経営の効率性に一日の長があります。 ・みずほフィナンシャルグループ メガバンクグループの一角で、傘下にみずほ銀行を持ちます。銀行、信託、証券、リースなどの金融サービスを展開しています。米国、欧州、インドなどでもビジネスを行っています。楽天証券やPayPay証券との資本業務提携をしており、オンラインとリアルの融合型サービスをさらに進化させる模様です。