元AKB高城亜樹、2人目出産後はコロナ感染・引っ越し・ワンオペ育児…無理が重なり、体重10キロ減に
病気の子どもの家族を支える環境の大切さ
――家族を支える環境、とはどういうことでしょうか。 高城 最先端の医療を受けるために大きな病院に入院している患者さんは、自宅が遠方にある人も少なくありません。東大病院で私が聞いた中では茨城から来ている人もいました。長期入院する子どもの場合、親が一緒に寝泊まりできる病棟もあれば、面会しかできない病棟もあります。そうすると自宅から通えない親は病院の近くに滞在する必要があります。 子どもの長期入院のために、仕事を休職せざるをえない人もいると聞きました。そうすると限られた資金の中で、子どもの長期入院中に親がホテルに滞在するのは、経済的に無理が出てきてしまいます。 そういうときにハウスが利用できれば、料金も良心的(1日1人1000円)で助かりますよね。徒歩で通える距離で面会しやすいし、自炊をするスペースがあったのもよかったです。長期入院になると、親だけではなくきょうだいも一緒に滞在するタイミングもあると思いますが、ハウスはそれにも対応しています。お子さんの入院が長期間になるほど、必要な施設だと感じました。 ――ドナルド・マクドナルド・ハウスを訪問して、自身のご家族や子育てのことを振り返ってどう感じましたか? 高城 自分の育児の経験からも、子どもの看病をしているときって親は孤独になりがちだと思うんです。でもお子さんが病気で入院中に、家族がハウスに滞在できれば、ハウスのスタッフの人とコミュニケーションを取ることができます。 しかも、ハウスを支えてくれているボランティアスタッフには、かつてハウスを実際に利用していた人もいるらしいです。病気のある子どもを育てた経験のある人と話せるのは、きっと心強いと思います。 今回訪問してみて、病気と向き合う子どもを支える家族が過ごしやすい環境を整えることの必要性を感じました。微力ではありますが、私もこのような活動を支援する形で社会貢献をしていきたいと、心に残る経験でした。 お話・写真提供/高城亜樹さん 取材協力/公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部 高城さんが「無理はしない」と決めたように、子どもの健康を守るためには、親自身もできるだけ健康でいたいもの。ドナルド・マクドナルド・ハウスは、病気と向き合う子どもの家族を支える場所であるようです。
高城亜樹さん(たかじょうあき)
PROFILE タレント・女優。1991年生まれ、東京都出身。AKB48として活動し、卒業後はタレント・女優として活躍。2019年2 月にサッカー選手の高橋祐治さんと結婚し、同年11月に第1子、2022年9月に第2子を出産。 高城亜樹さんのYouTube「あきちゃのままチャンネル」 https://www.youtube.com/@akicya_official 公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン https://www.dmhcj.or.jp/
たまひよ ONLINE編集部