元AKB高城亜樹、2人目出産後はコロナ感染・引っ越し・ワンオペ育児…無理が重なり、体重10キロ減に
2人目育児で無理して体重10kg減もの体調不良に
――高城さん自身の体調はどうでしたか? 高城 産後の引っ越しや、ちょうどそのころ愛犬とお別れしてしまったこと、慣れない2人目育児などが重なって無理が出てしまったのか、ひどく体調を崩してしまいました。長男のときは産後太りが戻らなくて困っていたんですけど、体調を崩したことで体重が10kgくらい落ちてしまったんです。 家事も仕事も何も手につかなくなってしまって。その経験から、もう無理はしない、と決めました。 ――無理しないための工夫などはありますか? 高城 無理して体調を崩してしまったことを教訓に、ほどほどに手を抜けるようになったと思います。たとえば、普段は子どもの生活リズムのために早く寝かせることを心がけているんですけど、夫が不在の日に下の子が夜ぐずったりすると、なかなか上の子を寝かせてあげられないことがあります。 「早く寝かせなきゃ」とあせるとつらくなってしまうので、もうそういう日はしかたがないから「ちょっと遊んでから寝よっか」と特別な日にしてしまったり。あんまり時間にこだわりすぎないようになりました。 毎日の食事も、普段は栄養バランスを考えて、品数も多くするよう心がけているけれど、ワンオペの日は「夕食はラーメンだよ~!」「具だくさんおにぎりにしちゃおう~!」とか。大変な日は力を抜けるようになって、メリハリをつけられるようになったと思います。
病気の子どもの家族を支える環境の大切さ
――2024年7月末に、高城さんと高橋選手夫妻は、都内にあるドナルド・マクドナルド・ハウスを訪問したそうです。訪問のきっかけは? 高城 サッカー選手の夫が所属している選手会の活動の一環で、こども病院や児童養護施設を訪問したりしています。夫が「人前に出る立場の自分が、社会的に貢献できることに取り組みたい」とこの活動に参加していました。 私はAKB48のグループにいるときは東日本大震災のあとに被災地訪問をさせていただきましたが、個人ではなかなか機会が少なく、私にもなにかできることはないかな、と考えていました。そんななかで、夫のチームメイトの権田選手が、選手会の活動でドナルド・マクドナルド・ハウスを訪問し、さらにアンバサダーも務めていると聞き、一緒に訪問させてもらうことになりました。権田選手は以前のチームメイトのお子さんが長期入院を経験していたということを聞き、日本プロサッカー選手会の副会長として今年度からアンバサダーとして活動しているそうです。 ――「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は病気と向き合う子どもとその家族を支える滞在施設ですが、訪問前はどんなイメージがありましたか? 高城 ドナルド・マクドナルド・ハウスはマクドナルドが運営していると思っていたんです。でも今回の訪問で、運営費の100%が寄付と募金で成り立っていて、スタッフとともに多数のボランティアが運営を支えていると知りました。 私はよくマクドナルドのモバイルオーダーを使うんですが、注文のあと寄付金額のポップアップメッセージが出ることがあります。なんとなく金額を設定して寄付していましたが、その寄付がどんなことに使われているのかも知らなかったんです。今回の訪問で、モバイルオーダーの寄付金はすべてハウスの活動に使われていると知って、募金するときの気持ちとそして金額が変わりました。 ――ドナルド・マクドナルド・ハウスに隣接する東大病院の小児病棟も訪問されたそうですね。 高城 ハウスや病院では、実際に病気と向き合うお子さんとその家族の話を直接聞く機会をいただきました。生まれてすぐに病気が見つかったお子さんや、元気に過ごしてサッカーをしていたのに急に大きな病気が見つかったお子さんなど、さまざまなお子さんがいました。 子どもが病気で入院したら、医療スタッフがもちろんケアしてくれるでしょう。でも、親や家族も近くにいたいし、子どもたちだって親に近くにいてほしいはずです。その家族を支える環境が少ないな、と実際にハウスや病院を訪問して初めて気がつきました。