純烈マネージャーが語る、紅白歌合戦〝連続出場〟舞台裏 大事なのは「いつもの純烈」が必ずそこにいること
年末年始は慌ただしいイメージが強い、歌手や俳優、タレントの活動をサポートする芸能事務所の「マネージャー」。2018年から7年連続で「NHK紅白歌合戦」に出場したムード歌謡コーラスグループ「純烈」のマネージャー・江畑貴弘さんも、そのひとりです。江畑さんが見てきた紅白の舞台裏、そして純烈らしさとは?(ライター・鈴木旭) 【画像】純烈の「銭湯ライブ」、どんな雰囲気? 石川県の和倉温泉で開催された無料復興ステージの様子
紅白終了後も慌ただしいのが純烈
――純烈と言えば、紅白歌合戦の常連組です。江畑さんも年末年始はお忙しいんじゃないですか?(編注:インタビューは2024年12月23日に収録) 江畑:紅白歌合戦出場に関してのご連絡をいただくのが11月中旬、その次に「この曲でお願いします」とご連絡を受けるのが12月中旬あたり。その時期はディナーショーシーズンでもあるので、忙しいというよりは日々ステージを踏んでいきながら「紅白では何を歌えるんだろう?」ってドキドキしながら過ごしています。 紅白が仕事納めというイメージもあるかと思いますが、終わってからも仕事をさせていただくのが純烈流といいますか、わりと慌ただしい年が多いです。紅白出演後に朝方まで健康センターを回った年もありますし、岩永(洋昭)さんが加入した2023年は日付が変わってすぐ蒲田にある銭湯でライブをしていました。 必然的に僕も休みは少なくなりますけど、純烈のマネージメントは仕事というよりも、楽しみながら様々な業務をこなしている感じです。「ファンのみなさんが喜んでくれることはどんなことかな?」って考えながら過ごしているので、苦痛ではないんですよ。もちろん完全なオフは少ないですが、楽しみながら日々を送らせてもらっています。
困ったことがあったら、純烈に聞け
――そのほか、2023年までの紅白で印象深いエピソードがあれば教えてください。 江畑:純烈のメンバーって、一般の方と同じような感覚で芸能界を見ている一面もあって。例えば本番当日、出演者が一堂にロビーに集まる場面で、「20メートル先に福山雅治さんがいる! かっこいい!」とか「Snow Manのみなさんとエレベーターで一緒になった! みんな良い人!」とか「斉藤和義さんがいるから、『一緒に写真撮ってほしい』って言ってきてもらえない?」とかメンバーに言われたりするんです(笑)。 共演者の方々もそんな純烈を面白がってくれているのか、X JAPANのYOSHIKIさんから「本当に大きいんだね~。ちょっとセルフィー撮ろうよ」ってスマホを向けられて、慌ててメンバーがポーズしたり(笑)、酒井(一圭)さんと親交のあるマキシマムザホルモンのダイスケはんさんが「紅白で何か困ったことがあったら、純烈に聞け」と伝えてくださったらしく、2023年に初出場したロックバンドの10-FEETさんがメンバーに話しかけにきてくれるシーンもありました。 そのように、いろいろな方から声をかけてもらっている光景はよく目にしますし、ファンのような気持ちでほかの出演者さんのステージを純粋に楽しんでいる時もあります。自分たちの出番は2分30秒ぐらいだけど、メンバーはその一瞬を掴むために1年間を懸命に頑張ってる。だから、紅白の日は出番もそれ以外の時間も、メンバーにとってはご褒美のような時間なのかもしれません。