純烈マネージャーが語る、紅白歌合戦〝連続出場〟舞台裏 大事なのは「いつもの純烈」が必ずそこにいること
実はつながりがあった酒井さんと有吉さん
――2020年はコロナ禍で無観客、2022年はダチョウ倶楽部のおふたりと有吉弘行さんの7人で出場したことも大きな話題になりました。 江畑:基本的に選曲もそうですけど、演出内容もNHKさんからのご提案です。純烈は「応援してくれている人たちを楽しませよう」って気持ちが強いから、投げてくれたオーダーに対して期待以上で応えようとする。それは無観客の時も同じで、せっかくの機会だから「楽しませようぜ!」って感じでいつも前向きです。 2022年は、上島(竜兵)さんのことがあっての紅白だったのでいろいろなことを考えました。実はリハーサル中に泣いてしまったメンバーもいましたし、僕もその様子をモニターで見ながら泣いてしまいました。でも、歌い終わると「俺、泣いてないけど?」って顔でメンバーがステージから戻ってきたんです。それを見て、慌てて僕も「泣いてないですよ」って顔をして平静を装いました(笑)。 ダチョウ倶楽部さんは「純烈が救ってくれた」って言い方をしてくださるんですけど、僕たちからすれば「一緒に歌ってくれた」ことがすごく光栄でしたし、大切な思い出になりました。 昨年11月の武道館公演にもゲスト出演してくださって、「白い雲のように」を一緒に歌っていただきました。やっぱり2022年の紅白の記憶が蘇りますし、楽曲とダチョウ倶楽部さんのパワーがすごいので会場が一つになるんですよね。武道館公演のハイライトの一つになりました。加えて、新曲「奇跡の恋の物語」の紹介パートを盛り上げてくださるなど、ダチョウ倶楽部さんにはいつも助けてもらっています。 同じ2022年にダチョウ倶楽部さんと一緒に歌ってくれた有吉さんと酒井さんは、実は昔からつながりがあったみたいで。というのも、酒井さんから「新宿のトーク・ライブハウス『ロフトプラスワン』で働いていた時期に、先輩芸人さんのイベントのお手伝いで有吉さんも会場に来ていて、一緒に椅子を並べていた」っていう話を聞いていたんです。 その後、有吉さんはテレビでご活躍されて、酒井さんは純烈を作って。さらに何年も経ってから、紅白の舞台で同じ衣装を着て、同じステージに立って、同じ曲を一緒に歌うという奇跡が起こった。こんなドラマってあるんだ、と思いました。