【メンタルに好影響も】“部屋の片付け”に踏み出した人たちの実感と変化 「推しへの気持ちも再確認できた」「頭の中が整理されてストレス要因が減った」
不要なものを捨ててモノへの執着をなくすと、メンタル面にもよい影響があると言われている。片付けブームの火付け役となった近藤麻理恵さんによる片付け方法、通称「こんまりメソッド」は、“ときめくか、ときめかないか”という基準で捨てるか残すかを決定する斬新な方法で、世界中でブームを巻き起こした。
実際にモノを整理しはじめた人たちは、生活にどのような変化があったのだろうか。実践した人たちのリアルな声を集めた。
手放して再確認できた“推し”への気持ち
都内で不動産営業をしている社会人1年目の女性・Aさん(24歳)。彼女は長い間いわゆる「汚部屋」生活を続けていたと言う女性だ。社会人になることをきっかけに、一人暮らしを始め、物を捨てることを決意したと言う。 「一人暮らしを始めるにあたり、実家の自分の部屋の散らかり具合からサヨナラしたいと思い、片付けを決意しました。初めはどんなふうに片付けをすればいいかわからなかったので、まずはTikTokで“部屋片付けの方法”“部屋のきれいなレイアウト”のような形でたくさん検索して動画を見ました。 その中には、こんまりさんの片付けのメソッドを紹介しているものもあり、片付けをするときには、洋服、本類、書類、小物類、思い出の品と言う順番で進めると良いということを知りました。私はK-POPアイドルのファンで、家の中にDVDやCD、昔のコンサートのチケットやライブグッズなどが無数にあり、また韓国コスメなども同じものを複数持っていたりと、とにかく部屋の中がものに溢れていました。『ときめかない』と思ったグッズを手放した結果、本当に自分が好きな『推し』への気持ちも再確認できたんです。 他にも、部屋を整理し始めたら、自分のイライラ感であったり、心の中の不安が少しずつ解消されていくのを感じました。やはり部屋の整理整頓をすると、精神的にも穏やかになるんだなぁ、と実感しました」(Aさん)
パートナーと喧嘩の原因だったアニメグッズと古着を整理
都内で教育関係の仕事をしている男性・Bさん(35歳)は、2024年のうちにどうしても部屋の整理をしたいと一念発起し、Aさんと同様にYouTubeやTikTokなどのSNSを参考にしながら部屋の片付けを始めたと話す。 「もともと僕の場合は、古着やアニメ関連グッズなどが家には溢れ返っていて、整理整頓がずっとできないままこの年を迎えてしまいました。彼女と同棲しているのですが、自分の部屋とリビングは僕のもので占有してしまっていて、片付けができないことで、よく彼女ともぶつかることがありました。 とはいえ、もう自分も35歳になるので、この辺でライフスタイルを変えたいと決意し、YouTubeの片付け動画を見ながら部屋を整理することにしました。 最初にアニメのフィギュアやアクリルスタンド、見なくなったDVD、ぬいぐるみ類、缶バッジなどを買取してくれるお店に持っていきました。そうすると結構いい値段が付きました。また洋服も『1年間着なかった服は手放す』と決意したことで、感情に流されずに整理できました。リサイクルショップに持って行き、こちらもそれなりのお小遣いになりましたね。それで得られた変化は、イライラしたり不安がなくなったこと。モノの数が減ると頭の中が整理されて、ストレス要因が減った気がします」(Bさん) 現在SNSでは“ミニマムライフ”や“片付け”に関する動画が多数投稿されている。こうしたインフルエンサーの手法やアイデアを参考にしながら、実際にライフスタイルを変えた人たちもいるようだ。