なぜW杯敗退の検証を行う前に次期監督が決まるのか?
すべてが、アギーレ監督ありきの後付けの理由のようにも聞こえる。アギーレ監督の基本戦術は「堅守速攻」と言われているが、まだJFAサイドから、日本のサッカーの方向性が「堅守速攻」であるというコメントは漏れてこない。 ■ザックジャパンの失敗を問うべき 一部のサッカーメディアは、この監督選考のおける過程が間違っていないか?という議論を喚起している。独自にW杯敗退の検証を行っているメディアもある。だが、それらの動きは、世論としては多勢ではない。「アギーレ、アギーレ」の連呼で肝心なW杯のグループリーグ敗退の検証問題がうやむやになっていないだろうか。ザックジャパンは、なぜ最後の最後に失敗したのか。検証作業の結論も出ていない段階で、先に監督が決めるのはいかがなものか。もう一度、我々はそういう本質を問うべきである。