年末年始の旅行動向、海外旅行者は13%増、行先は遠方と近場で二極化進む、国内は連泊が微増 ーJTB推計
海外旅行、人気の旅先は韓国、短期の旅行が増加
海外旅行者は、日並びの良さなどから、同13%増の52万人と予想するも、2019年/2020年の年末年始の83万人には程遠い状況。旅行消費額は同20.6%増の1420億円、平均費用は同6.6%増の27万3000円と推計。旅行先は、近隣に加えて、欧米豪など遠方へ長期に旅行する傾向も見られ、二極化傾向が一層鮮明になっているという。 旅行日数を見ると、「3泊4日(25.5%)」が最も多く、次いで「8泊以上(16.1%)」。3泊4日以下の合計は前年に比べ4.3ポイントの増加で、2019年と比べると6.2ポイント増となっていることから、短期の旅行割合が増えていると分析している。 旅先で最も多かったのは「韓国(26.2%)」で、前年から9.5ポイント増加。次いで「台湾(11.4%)」「欧州(10.7%)」「ハワイ(10.1%)」。 一人あたりの旅行費用は「40万円以上(17.4%)」が最も多く、次いで「15万円~20万円未満(15.4%)」「7万円~10万円未満(14.1%)」の順。 JTBの海外旅行の予約状況(12月4日付)は、前年同期比30%増。遠方はハワイやシンガポール、オーストラリア、ヨーロッパ、近隣は台湾、グアム・サイパンが人気となっている。
オーバーツーリズム対策は早めの予約
このほか、JTBは生活者意識についてもアンケート調査を実施。「今年の年末年始の生活」状況を聞いたところ、「昨年より収入が増えた(7.1%)」は前年から増加、「昨年より収入が減った(14.0%)」は減少した。 「今後1年間の旅行の支出に対する意向」については、「総旅行費用は同程度(50.3%)」が増加。「これまでより総旅行支出を増やしたい(14.2%)」「これまでより総旅行支出を減らしたい(35.5%)」はいずれも減少しており、旅行支出額の大幅な増減はなかった。 さらに、「オーバーツーリズムへの対応」についても聞いたところ、工夫していることで最も多かったのは「早めに交通や宿泊施設の予約を行う(31.0%)」。次いで「繁忙期を避けた時期に旅行する(19.1%)」「混雑が少ないと予想される旅行先や観光スポットを選ぶ(16.4%)」「同じ旅行先のまま、曜日を平日にずらすなど混雑が少ないと予想される日程に変更する(15.9%)」の順となった。
トラベルボイス編集部